選抜大会放浪記〜決勝戦いろいろとまとめ

  • 仲本
    2010年04月04日 17:55 visibility127




(画像その1:9回終了、5−5のスコアボード。この後、延長戦用にリセットされる)
 この試合には、大会記録もかかっていた。日大三・山崎、興南・我如古の両選手が準決勝までにヒット12本を放っている。個人大会通算最多安打は13本。決勝戦でヒット1本出ればタイ記録、2安打以上なら大会新だ。山崎は3回裏の第二打席でレフト前ヒット。我如古は6回表、第三打席でライト前ヒット。終盤に巡ってくる彼らの打席、大会14本目の安打が勝敗の分かれ目になるかもしれないなあと思いながら見ていた。だが結局、両投手とも14本目は許さなかった。勝負のあやは別のところにあったようだ。

 延長戦に入って11回裏、日大三の攻撃は先頭打者が四球で出塁。すかさず送りバントを試みるが正面過ぎて二塁封殺。次打者もバント、今度はどうかと思われたがこれも思い切って二塁送球、走者を再び刺して二死1塁。2番・荻原の打席では粘られるも140km/hを超える直球の連投で押しまくり、三振に切って取った。

 2年の春夏の初戦敗退の経験がここで生きたように思われた。「もうサヨナラ負けはいらない」とばかりの力投を見せられて、先に折れたのは日大三だった。12回表一死、一塁ゴロのベースカバーに入った山崎投手のグラブからボールがこぼれる。ここまでエラー5の興南に対し、初めてついた日大三のエラーだった。一死一塁、なんということはない局面だが、次打者の投球が暴投となって二塁進塁を許してしまう。ここで日大三は投手をスイッチ。スクランブル登板となった吉澤投手だが、満塁のピンチを招く。7番安慶名の当たりは前進守備のサードゴロ。あわよくば5−2−3の併殺を狙った送球だったがゴロ捕球からの一連のステップで体が若干流れてしまったのか、送球は本塁で待つ捕手をすり抜けて2点を失う。興南は続く島袋がセンターオーバータイムリーを浴びせて決定的な2点を追加。
 日大三は12回裏一死から4番・横尾が二塁打で出て5番・山崎に回る。しかしここでもヒットを許さず、反撃の望みを絶った。









 閉会式までつきあったのだが、これが意外に長い。講評は割愛するとしても長い(笑)。参考までに、ポイントを強いて列記すると以下のとおり。

・優勝旗・準優勝旗およびメダルが授与されるが、この時流れるのは春の大会の表彰式でしか聞けない「栄光」という超レアな曲であり、これ聞くだけでも値打ちがある。個人的には夏の「見よ、勇者は還る」よりもこちらのほうが好み。
・ハイライトの両校の場内一周はマウンド→一塁側からライト→レフト→三塁側と反時計回り(知らなかった)。したがって、ゆっくり余韻にひたりたい人はレフトまたは3塁側から見ることをお勧めする。
・場内一周で閉会式終了かと思いきや、最後は吹奏楽の子たちがマウンド付近に横一列に並び、開会式と同じファンファーレを演奏してつつがなく終了する(これも知らなかった)。
・グッズショップでは優勝戦限定ペナントが売られている。「優勝・○○高校」「準優勝・○○高校」バージョンのペナントもあるようだ。当然これは決勝戦の結果が出た後本格生産するので、球場で購入予約するか通販らしい。
(画像その2:優勝戦限定ペナント。)






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