京都大会~旧・京都三中

  • 仲本
    2017年07月08日 23:52 visibility910

 (ネット裏風景。様式美です)

夏の地方大会観戦、今回はわりと近いところで京都大会に行ってみました。

 

わかさスタジアムでは開幕日のため試合開始時間の設定が遅く、第2試合なら昼から家を出ても間に合う感じでした。翌日の天気予報があまりよくなさそうなので予定を変更して出動することにしました。阪急線は人身事故の影響で遅れていましたが…、


対戦カードは日吉ヶ丘-福知山。日吉ヶ丘は京都市立の学校で、以前日記で取り上げた第1回予選出場校・京都美工の流れを一時受け継いだ学校です。その後美術系の学科は銅駝美術工芸高校として独立しました。対する福知山は旧制・京都府第三中学校として1901(明治34)年に開校。野球部も開校間もないころからあったという伝統校です。

 

 (日吉ヶ丘は帽子のつばのみ白(ライトグレー?)。帽子・ヘルメットのマークも「日吉ヶ丘」。胸マークは石川・遊学館のように線の強弱が付いた筆風書体といえばわかるだろうか)

 

 (福知山の胸マークは「福高」、高の字はいわゆる「ハシゴだか」。ストッキングは白線三本、袖の校章にも三本ラインがついている)


秋・春の大会では両校ともに一次トーナメントの初戦で敗退。夏と違って秋・春の京都には敗者復活トーナメントがありますが、そこからの府大会出場も果たせませんでした。というわけで、ともにまずは初戦突破を目標にしたいところ。

 

球場に到着すると2回の表で、福知山が1点先制していました。その後試合は5回まで進み、4-2と福知山が2点リード。日吉ヶ丘の投手はスライダーで福知山の打者をうまくかわしていましたが、4回・5回にエラー、死球で出した走者をいずれも暴投(または捕逸)で還してしまうというもったいない失点がありました。

 

6回、日吉ヶ丘は一死1塁からセーフティ気味のバント、これがエラーを誘って1,2塁。さらにヒットで続いて満塁。つづく打者は前進守備のショート右を破るセンター前ヒット、これで二者が還って同点に追いつきます。

 

 日吉ヶ丘はここで一気に畳みかけたいところでしたが、福知山エースがここは踏ん張りました。福知山は7回から継投に入りますが、リリーフで登板した投手の制球がやや定まりません。天気まで怪しくなってきて、落雷のため試合は一時中断します。

 

 (雨粒はほとんど落ちてきませんでした。中断は15分程度?)

再開後の8回、福知山は3人目の投手をつぎ込み、こちらも四球で得点圏に走者を進めながらなんとかゼロで押さえます。
福知山打線は実は4回以降ノーヒット。迎えた9回表、ここを無得点で終わると裏の守備は苦しくなりそうです。しかし好投を続けてきた日吉ヶ丘のエースにも疲れが見え始め、球がやや浮くようになってきました。失策と2四球とまたもノーヒットでピンチを招いてしまいます。一死満塁、カウント2ボール2ストライク。

 

あっ…、
勝ち越し点はこの試合3つ目のバッテリーエラーで入りました。さらにバントヒットや当たりそこねの打球が不規則回転してエラーを誘うなど、福知山は結局4点を挙げました。
さすがに福知山の投手もこれで気が楽になったのか、9回裏はスローカーブなどもみせながら二者連続三振で二死。四球で一人走者を出したものの最後は内野ゴロ封殺でゲームセット。福知山の安打4本、日吉ヶ丘の安打9本。しかし失策が福知山1に対して日吉ヶ丘6と乱れました。1年生8人を含む選手21人で夏に臨んだ日吉ヶ丘にも十分勝機はありましたが、球運はスルリと抜けていった、そんな試合でした。

 

▽99回選手権京都大会1回戦

福知山_101 110 004/8

日吉ヶ丘002 002 000/4

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