何事も真剣にやる姿は美しい

  • spa
    2011年08月09日 16:15 visibility271

私が昔、ボクシングをやってたことはラボ内では有名だが(嘘)

その当時こんなことがあった。

ジムに着き、いつものように練習する支度をしていたら


当時、私を指導してくれていた宮田トレ-ナ-が ← 日本人です

「おい、今日マスやってくれるか? 3ラウンド」

と声を掛けてきた。

マスとは俗に言う男性諸君のそれではなく、マススパ-リングといって本気でやり合うスパ-リングと違いパンチを寸止めして感覚を養うトレ-ニングである。

寸止めなんですがどうしてもパンチが顔面に当たってしまうこともある為、マスでもヘッドギアは装着します。

さらに宮田トレ-ナ-は

「あまり上(顔面)は打たなくていいからな」

と小声で言ってきた。

マスで顔打たなくてトレ-ニングになるのか? と不思議に思いつつ準備を進めていたら相手の人が近寄ってきて挨拶してきました。

私より年長のようだが知らない人でした。

どんな人か分からないのでやや警戒しながらマスを開始したが、どうやら素人のようでした。

1Rが終わると、相手だけは本気で私に当てにくるスパ-に変えられ(笑)
相手は必死の形相で私に一発お見舞いしようと挑んできたが、そのすべてを外しました ← 自慢ではない(笑)

3Rが終わると相手の人はまた挨拶に来てくれて少し立ち話をしました。

「全然パンチ当たらないんでムキになっちゃいました、なんであんなに避けれるんですか?」

「打ってくる前のモ-ションが大きいから。もっと脇を絞って打つといいと思います」

などと、私も上から目線で偉そうに技術論まで語る始末(笑)

私は宮田トレ-ナ-の教え子の中では落ちこぼれだったが、宮田さんは日本や東洋太平洋のチャンピオンを育て、世界タイトルマッチのリングに教え子を送り込んだこともある名トレ-ナ-の一人である。

その宮田さんがこの素人の練習生になぜ肩入れするのか不思議に思った私は

「普段は何をされてるんですか?」

と聞いてみました。

「音楽やってて、今はピンでやってますが少し前はバンドでやってました」

あぁ、そういうことか・・・

しかしピンとか言っちゃってるけど売れないミュ-ジシャンも大変だなと内心思いながら

「どんなバンドで演ってるんですか?」

と聞いてみた。

「ルナシ-っていうバンドでボ-カルやってます」

へぇ~ と思いつつ

ん? ルナシ-って何か聞いたことあるような・・・

ていうか、LUNA SEA かい!

ていうとアンタ!


河村隆一かい!(爆)

え?! と思って彼を見ると確かにそこに河村隆一がいました(爆)

LUNA SEA といえば日本を代表するバンドの一つだし ← ファンじゃないけど(笑)

その当時は河村隆一がソロでヒット曲を連発している頃で、そんな彼に私はまったく気がつきませんでした(笑)

だって、全然オ-ラがないんだもん(爆)

あんた河村隆一ならもっとオ-ラ出そうよ!

と心で叫びました(笑)

「あ、大変失礼しました、知ってます」

と私は詫びた(笑)

「いえいえ」

と彼も笑ってくれた。

いい人でした(笑)

当時、河村隆一は音楽の他に役者としてボクサ-役に挑戦している最中で、役作りの為にうちのジムに練習しに来ていたということだった。

顔を狙うなと言われた理由も分かりましたね。

しかし今思い返しても普通の人だったな・・・

歌番組で彼が号泣しそうな顔で歌ってるのを見た時も、男が仕事をする時はこうなるのか、と妙に感心したり(笑)

他にも何人か有名人の練習生がいましたが、皆さん真剣にボクシングに向き合っていました。




何事も真剣にやる姿は美しい・・・






spanky
















































































































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