売る気ゼロ

実は僕、何を隠そう、古本屋が好きです。


家や職場近くのBOOK・OFFはあらかた制覇した。


出張やらで地方に行く時もとりあえず


「BOOK・OFFない？」


と聞いては、同行している同僚を迷惑がらせている(苦笑)


本が好き…という訳じゃない。
本屋が好きという訳でもない。
古本屋が好きなんです(笑)


先日、出張した軽井沢に古本屋があったんです。


同僚が、堀辰雄記念館を観ている間、僕は少し周辺をプラプラしていました。
すると近くに、民家をそのまま改築したような古本屋を発見しました。


この匂い、この佇まい…


おい、完璧じゃないか！


しかも靴を脱いで、スリッパで入店するところなんざ、もう…


完全にフル〇о〇状態です(爆)


店頭にワゴンセール
105円均一
こしゃくな消費税め！


店内、コーヒーの香りと、少しカビ臭いような古本屋独特の匂いがコラボして、これまた僕にはたまらない空間(笑)


奥に座ってコーヒーを啜っている、あのお爺さんがこの店のご主人だろうか…


跡取りがいないのならば、ぜひ僕にこのお店を！


と、心で叫びました(爆)


店内、やけにカバーのない単行本が目立つ(苦笑)


そして、お目当ての本を探し始めるも、すぐに気分が萎える…


おい！


せめて作者名くらい、五十音順に並べようか！


沢木耕太郎の次に町田康って…


タ〜ハ行はどうした！(爆)


雰囲気は最高だが、こりゃ厳しいなと立ち去る決心をつけつつあったら
「女性作家コーナー」
発見！


お目当てがそうだったので
お〜 よしよし！
と、検索し始めたところ、再び断念…


だってそこもさ


赤川次郎、三浦綾子、山田太一…


適当にも程があるでしょ、お爺さん！


もはやここまでくると
商売気なし、売る気ゼロ。


そんな事はどうでもいいとばかりに、奥でご近所さんとおぼしき人とコーヒー啜りながらお喋りしているお爺さんに、完敗…


いや、乾杯。


















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