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This is BOXING !

こんばんは、spaです。

 

 

WBSSバンタム級決勝、凄かったですね。

井上尚弥とノニト・ドネアの試合は実力者同士が己の力を引き出し合い、世界最高峰を争うに相応しい激戦になりました。

 

 

僕はこの試合、井上が早い回にKO勝ちすると思った。しかしそれは一方的に終わるという意味ではなく、早期決着でもドネアが井上を一度はトラブルに陥れるくらいはするかも知れない、でも最後はやはり井上の強打にドネアが耐えきれず終わるだろうなと、激戦の末の早期決着という予想だったのですが・・・

 

 

それにしても、36歳のドネアがこの試合に向けて素晴らしく仕上げて来ましたね。

ドネアはフライ級からキャリアをスタートさせて、フライ・スーパーフライ・バンタム・スーパーバンタム・フェザーと世界5階級制覇を達成したレジェンドですが、さすがにフェザー級ではフレーム的に無理があったのか、チャンピオンにこそなったが長く王座を防衛する事は出来ず、その後もフェザー級でドネア絡みのビッグマッチは行うものの、近年のドネアは敗者側に回ってしまう事が多かった。

そんな中、バンタム級でWBSSが開催される事になり、エントリー選手にドネアの名前があったのを知った時はびっくりしたものです。ドネアがバンタム級で試合をするのは7年ぶりくらい?

かつて、バンタム級でやっていた頃のドネアのスピードとキレ味は凄まじかった。長谷川穂積から王座を奪ったモンティエルを左フック一撃で痙攣させた試合などは、当時のドネアの強さを凝縮させた試合で、おそらくドネアのキャリアの中でも一番鋭利的で刹那的に強かったのはバンタム級時代だったと思います。

時は流れて、そのドネアが体重を落としてまたバンタム級に戻ってくるからといって、もちろんかつてのドネアと同じという訳ではない。 36歳になったドネアには加齢と歴戦のダメージからくる衰えは絶対にある。特に一瞬の踏み込むスピードなんかはかつてと同じではない。しかしながらドネアの様なビッグネームが参加するという事は、WBSSという大会をさらに華やかにする駒である事は間違いないなと僕は思っていました。

 

 

ただ、ドネアがここを勝ち上がって来る事はないなと思ってましたけど・・・

 

 

井上がパヤノやロドリゲスの様な猛者を鮮烈KOで仕留め、日本のみならず世界的にも評価を急上昇させながら決勝に上がってきたのは大方の予想通りでしたが、逆ブロックでは、本命視されていたバーネットが1回戦でドネアに敗れ、対抗馬と目されていたテテも準決勝を負傷欠場し、テテの代役になったグリーンをKOして、まさかのドネアが上がってきた。

 

 

そうですか、ドネアが上がってきたかと。ベテランの意地というか底力というか、やはりレジェンドだな思いましたね。

 

 

WBSSでのドネアを見る限り、さすがにかつて程のスピードは無いにせよ、ドネアにはまだ危険なタイミングと、モンティエルをKOした、あの左フックのキレと威力は残っている。井上がチャンスを掴み、ラッシュに出た所をドネアの左フックがカウンターで捉え、井上がピンチに陥るくらいの事はあるかも知れないなと。でも好意的に捉えてもドネアにはそこまでで、最後はやはり井上の多彩なパンチの前に跪く結果になるだろうと思っていました。

 

 

試合が始まると、やはり井上は好調でとにかく動きが軽くて速い。特に脚の動きが抜群で、どうしてもパンチの強さと速さを強調されてしまいますが、井上は相手が打ってくるのをバックステップして距離で相手のパンチを外してしまう。この日もドネアの動きを読んで、ドネアのパンチを数多く空転させてました。野性的な勘なのか、先を読む洞察力なのか、僕にも分かりません(苦笑)

ただ、ドネアの動きも相当に良かった。さすがに井上と比べると微妙に遅れるものの、それでも井上の動きにカウンターを合わせるタイミングが合っている様に感じたし、パンチのキレは今日も鋭い。また井上のパンチを浴びても怯まない姿はさすがにレジェンドで、ドネアも全盛期に近いくらいまでに仕上げてきたなと感じました。

2R、ドネアはボディーを打つと見せかけたフェイントで左フックを顔面に命中させ、井上にキャリアの中で初めて右瞼をぱっくりカットさせ、3Rには鼻血を出させた。ボクサーなら顔が鮮血に染まるのはむしろ当たり前だが、井上がそうなったのを見たのは初めてだった。9Rには右をカウンターで当て、井上がぐらつき、はっきりとダメージを与えた。ここはドネアにとっては最大のチャンスでしたが、井上の強打を警戒したのか、逆にカウンター狙いに徹して手数が減ってしまったのはドネアにとってはミステイクだったかなと。もしここで、多少の被弾を覚悟の上でドネアがラッシュをかけていたら、もしかしたらもしかしていた展開が待っていたかも知れない。

 

 

11Rに井上がアッパーからの左フックでドネアからダウンを奪ったが、その後はドネアに粘られ、井上は久しぶりに最終ラウンド終了のゴングを聞きました。

 

 

採点は3人のジャッジとも井上を支持する3-0で、見事な判定勝ちだったといっていいと思います。ちなみに僕の採点も117-110で井上の勝ちでした。

 

 

井上・9・・・・・99・・・       117

ドネ9・99999・・989      110

 

 

この試合、ドネアの執念が井上を苦しめましたが、それでもやはり井上のポテンシャルは凄かった。パワーやスピードなどのフィジカルも然ることながら、集中力や洞察力、自分のパンチが当たる距離感の掴み方、そして常にカウンターを狙う姿勢、時にはカウンターに対してのカウンターを狙うなど、必ず自分のパンチを最後に当ててアクションを終わらそうとする姿勢は素晴らしいし、またそれが出来ちゃうのも凄い。

ドネアの左フックはキレ、タイミング共に怖かったけど、それでも井上のスピードと集中力が常に上回っていました。一進一退に見えましたけど、基本的には9Rのピンチ以外は井上のペースで試合は進んでいたと思います。

 

 

さて、見事にWBSSを制した井上、今後についてはいろんな展望があると思いますが、とりあえず右瞼の傷はしっかり治して欲しいですね。一度切ると瞼の傷は癖になりやすいし、今後のキャリアの為にもここでしっかり治癒させておく事が肝心です。

 

 

瞼切ると傷が塞がるまでシャンプーとか出来ないですよ、傷に滲みてたまらないんで。シャンプーハットの出番ですね(笑)

 

 

それにしても、本当にいい試合でした。しばらくは勝利の余韻に浸って、また次に向けて頑張って貰いたいです。ドネアも凄かった。もともと親日家のドネアでしたが、これでドネアにも日本のファンが増えたでしょうね。

 

 

2人共、クリーンファイトに徹して、ほとんどクリンチも反則も無かった。

 

 

素晴らしいし試合でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上です

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