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    2019年12月22日 16:24 visibility457

ラボ住人の方、というか、そもそも日本の方にとってはかなりマイナーな情報かも知れませんが、昨日、英国で日本人絡みのビッグマッチが開催されました。

 

 

WBOインターナショナルヘビー級タイトルマッチ

 

 

ダニエル・デュボアvs藤本京太郎

 

 

この試合の勝者は、WBO世界ヘビー級チャンピオンへの次期挑戦者に指名されるという。

 

 

いやいやいや、とうとう日本人選手がここまで来たかと思いました。京太郎、立派ですよ。Kー1ファイターからプロボクシングに転向して、ヘビー級の層が薄い日本のリングで地道にキャリアを重ね、21勝(12KO)1敗という戦績残し、日本人選手としては史上初のヘビー級での世界ランキング入りを果たしました。

 

 

いやいや、ホントに立派なものですよ。

 

 

もちろんね、京太郎にヘビー級の世界ランクに入るに相応しい実力が本当にあるかはどうかは分からないですよ、ていうかないです。でもそれは京太郎が弱いんじゃなくて、世界ヘビー級は日本人選手では太刀打ち出来ない程に、サイズも層の厚さも、海外と日本では差があるからなんです。

 

 

この試合が決まった時、きっとボクシングに詳しくはない人のコメントなんでしょうけど

 

 

「京太郎はピーターアーツやマイティーモーにも勝ってるんだから、今回も楽勝だよ」

 

 

と書いてあるコメントを見ました。

 

 

そんな訳ないだろ。別にアーツやモーがどうこうじゃないけど、英国最大のホープで、次期ヘビー級世界チャンピオン候補の最右翼と言われてるデュボアをアーツやモーと一緒にする事自体がボクシングを知らない、ボクシングをなめてる奴としか思えないコメントでした。これはボクシングが上とか、キックが上とか、巷でよく言われる、何の格闘技が最強なのか?という意味のない議論とは全く別で、単純にファイターとしての2人を比較しての話で。

 

 

ま、それはそれとして、藤本京太郎という日本のヘビー級が、デュボアという世界ヘビー級の一線級にどう立ち向かうのか、大変に興味がありました。世界ランク的にはデュボアがWBO5位で京太郎がWBO15位とそこまでの差はないのですが、実力的にはそれ以上の差がある事は2人のボクシングを観た事がある人は誰でも分かるところだった。だから厳しい戦いにはなるだろうし、勝てないだろうけど、負けると分かってるけど、でもヘビー級だし、一発当たればもしかしたら・・・という一縷の希望みたいなものはなくはないかなとか。京太郎本人も、このまま日本でキャリアを重ねてても世界には辿り着けないのは分かってただろうし、今回の様なビッグチャンスをずっと待っていたと思います。敵地だし、相手は半端ないし、自分にとっては地獄に向かうはずの道のりが、なぜか天国に向かってる道のりに見えるかの様に、京太郎本人もワクワクした気持ちでリングに立ったのではないでしょうか。

 

 

試合の方は、やはり一方的に展開になりました。デュボアのジャブ一発ですっかり腰が引けてしまった京太郎は何も出来ずにリングをサークリングする事が精一杯。そして2R、圧力を強めてきたデュボアの前に成す術なく、最後は右カウンターで大の字に沈みました。

 

 

 

 

これは仕方ないです。デュボアと京太郎というより、ヘビー級においての英国と日本の差なんです。残酷ですが、あらためてボクシングがワールドワイドな競技なんだなと京太郎の姿を見て再認識出来た様な気がしました。

そしてデュボアはやっぱり強かった、次はとうとう世界タイトルへのアタックですが、願わくばデュボアが勝って世界ヘビー級チャンピオンになって貰えれば、京太郎の敗戦も少しは報われるのではないでしょうか。

 

 

さて、ヘビー級に次いでボクシングの本場激戦区と言われてるミドル級も、その一角の王座を持っている村田諒太の防衛戦が明日行われますね。ミドル級も本来なら日本人選手が足を踏み入れるのは困難なクラスです。頑張って、まだまだ日本のファンに夢を見せ続けて欲しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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