BURNING FIST 坂田健史 引退

  • spa
    2011年02月17日 20:45 visibility571

元WBA世界フライ級チャンピオン・坂田健史選手が現役引退を発表しました。

坂田という選手、はっきりいって素質はありませんでしたが実直な性格そのままのボクシングスタイルで、豊富な練習量から来るスタミナとタフネス、そして何より勇気を武器にどんな相手にも怖れず前に前にと出て、打たれてもどんどん手数を出して自分より大きな才能を持ったボクサ-を次々に下していきました。

パンチ力はなくスピ-ドも並。
不器用でテクニック的にも傑出してるとはいえなかったものの、コツコツと積み上げた努力で少しづつ、そして確実に強くなっていった選手でした。

才能には恵まれなかったが強靱な顎には恵まれ、ハ-ドパンチを食らっても平然と前に出てしつこく手数を出して相手を根負けさせるスタイルで世界へ挑める選手になりました。

世界タイトルは実に4度目の挑戦で獲得。
その後、4度のタイトル防衛を果たましたが、強靱な体力を持つさすがの坂田も歴戦のダメ-ジの蓄積から少しづつ衰えが見えるようになり、ダウンを喫する試合も目立ち始めました。

5度目の防衛戦で一度は挑戦を退けていたタイ人挑戦者にワンパンチKO負けを喫し王座陥落。
この時、TV解説をしていた鬼塚勝也氏が坂田のダメ-ジを心配して引退を勧めていましたが、それでも坂田は不屈の闘志で再起を決意。
格下選手を相手に調整試合をこなし、タイ人から亀田大毅へと移っていた王座に再挑戦する機会を得ました。

「坂田の顎は壊れている」

ボクシングファンの間ですでに言われてはいましたが、それでも私は坂田の執念が亀田を上回ることを期待してました。

しかし・・・

タフネスで鳴らした坂田がさほど強くない亀田大毅のパンチを浴びる度にグラグラする姿を見て、これを最後にして欲しい、と思いました。

引退を決意するまで葛藤の連続だったと思いますが、実直な性格そのままに突っ走ってきた坂田健史選手をボクシングファンは決して忘れることはないでしょう。

今後は通信制の大学に通って第二の人生を歩み始めるそうで、その選択も坂田らしいなと思いました。

好漢・坂田健史

お疲れさまでした!




以上です


































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