山口県の古豪、柳井高校（りゅうこう）に栄冠あれ！

ここ常陸の国水府地区は毎日残暑が厳しいですが徐々に暑さにも秋の気配が感じられます。

夜は少しですが秋の虫が鳴いてます。

 

101回の夏も終わり履正社の初優勝で幕を閉じました。

岡田監督もさぞかし感慨深いものがあったのではと思いました。

 

それにしても決勝戦の星稜高校の奥川投手は体が重そうで体調がいまいちだったのかもしれません。

しかしベスト8に東北のチームが2チーム残りましたが、またしても大旗の白河越えはなりませんでした。

いや～本当に生きているうちに一度は経験したい大旗の白河越えです。

 

また来年以降に期待です。

 

さて怪物江川卓が甲子園へ登場した第55回選手権大会の1年前の第54回選手権大会に出場して準優勝という輝かしい栄冠を達成した柳井高校を紹介したいと思います。

 

柳井高校は山口県柳井市古開作611－1にある。

大正10年県立周東中学として創立し、12年柳井中学と改称。昭和23年学制改革で柳井高校となり、24年柳井女子高（旧柳井高女）を統合した。

偏差値は57であり山口県内では34位、全国では1948位であり。OBには遠井吾郎（元阪神）等がいる。

 

野球部は大正11年に創部、翌12年から夏の山口県大会に参加。

14年夏エース清水光長、レフト杉田屋守（早稲田大→広島鉄道管理局→イーグルス→黒鷲）で甲子園初出場。

初戦で釜山中を4対3で破りベスト8へ進出したが準々決勝で第一神港商に1対5と敗れた。

 

翌15年選抜も杉田屋で出場。

初戦は清水が横浜商業を6安打の8対0で完封、準々決勝も早稲田実業を3安打で3対1で完勝したが、準決勝で広陵中学に延長10回の末4対5で惜敗している。

同年夏も出場したが今度は1回戦で早稲田実業と対戦し今度は1安打完封で0対3と敗れている。

 

昭和3年も春の選抜も清水で出場したが和歌山中学の前に2対7と大敗している。

 

その後も24年夏、28年春、32年春と甲子園へ出場したが上位進出はできなかったが昭和33年福中満監督が就任、前年も甲子園へ出場した友歳克彦（法政大）で出場、初戦札幌商業を破ってからはあれよ、あれよという間に勝ち進み決勝戦では板東英二を打つ崩して頂点へのぼりつめ山口県へ始めて深紅の大旗を持ち帰った。

 

33年夏の選手権大会の結果は以下の通りである。

1回戦　札幌商業　2対0

2回戦　鳥取西高　1対0

3回戦　大淀高校　4対3

準々決勝　海南     4対3

準決勝　高知商業  1対0

決勝　  徳島商業　7対0

 

35年夏はエース国行洋見（のちの桜ケ丘監督）で県大会を制したが西中国大会で島根大社高校に敗れた。

 

47年の第54回夏の大会に杉本義勝、レフト岡村隆則（河合楽器→西武）で久々の14年ぶりに出場。

初戦山梨峡南高校の好投手深沢投手にわずか4安打の抑え込まれたが1回裏に3点を挙げ勝利した。

その後も2回戦は星稜高校では杉本→柳坪勢二の継投で4安打1点に抑え勝利。

準々決勝の高松一高戦では好投手の鎌田を後半捕まえ4対3の逆転勝ち。準決勝では高知商業のサイドハンドのこれまた好投手益永から虎の子の1点を取りこれを杉本が守り切った。

 

決勝では大分津久見高校と対戦。津久見高校の水江正臣（元ヤクルト）に10安打を浴びせたが要所を押さえられ

1対3で敗れ14年ぶりの優勝は成らなかった。

 

昭和54年角光監督が就任。58年夏は県大会決勝で敗れ、翌59年夏エース神本浩、センター藤重健一（いすゞ自動車）で12年ぶりに甲子園へ出場したが1回戦東北高校に2対8と敗れている。

 

その後平成5年春にエース吉中伸治で21年ぶりに県大会を制した。9年にはエース国繁智和で初の中国大会まで進出したがベスト4で敗れた。

 

 

私が記憶にある昭和47年の第54回大会の準優勝は杉本投手のけれんみのない一生懸命の力投は見事であった。

 

昭和59年から甲子園へ遠ざかっている柳井高校、過去の栄冠は輝かしいものがある。

 

純白で胸に赤字で「YANAI」是非復活してほしい古豪の一つである。

 

 

 

（山口に住んでいる方から頂いた柳井高校の校門）

 

 

（初戦峡南高校戦で得点を重ねる柳井高校）

 

 

（津久見高校の坂東が3回表逆転のきっかけとなる3塁線の2ベースを放つ）

 

（優勝した津久見高校の水江投手制球力はお見事であった）

 
（決勝戦力投する柳井高校　杉本投手）

 

（準優勝に終わった柳井高校のナイン、なぜかしら悔しさより、さわやかさのほうが表情に出ている）

 

（第54回選手権大会の決勝戦スコア　柳井高校は相手津久見高校の倍の10安打を放ちながら要所を水江投手に抑えられ1点しか取れなかった）

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり