戦争で失ったもの

戦争という人類における忌まわしき出来事が御二人の運命を大きく左右してしまった。

 

①嶋清一投手

 

和歌山県海草中学投手

第25回全国高校野球選手権大会優勝投手(決勝戦ノーヒットノーラン)

 

この投球を観た学生野球の父飛田穂洲翁は

「天魔鬼神の快投」、特に落差のあるドロップは「懸河」のドロップと言われた。

 

そして、当時の人々は嶋清一投手の事を「麒麟児」と呼んだ

 

だが嶋清一投手は

学徒出陣の後、1945年(昭和20年)にベトナムの海岸線で米国軍艦に撃沈されて戦死。

 

②真田重蔵投手

 

和歌山県海草中学投手

第26回全国高校野球選手権大会優勝投手(海草中学連覇達成)

 

後に、プロ野球のロビンス、タイガース等で選手として活躍。

 

引退後は、

大阪の明星高校で監督を行い全国制覇を成し遂げている。

決勝戦の相手は、下関商業のエース池永投手だった。

選手として、監督として全国制覇をしているのは後の習志野高校の石井好博さんの2名だけかと記憶している。

 

またプロ野球の指導者としてオリオンズ、ブレーブス、バッファローズ等で投手コーチを務めた。

 

もし、嶋清一投手が生きていたらどの様なプロ野球選手になったであろうか?人伝いに聞いた話だが身体が硬く、非常に神経質だったようだ。

 

けど、これだけの大投手、想像しただけでもワクワクする。

 

嶋清一投手と真田重蔵投手彼等の運命を分け

 

 

てしまったのは、

間違いなく人間が犯した戦争という名の大罪なのだ。

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