俺の式

もうすぐ式だ[e355]

しかも俺の式だ[e778]


相手も知らないし
何時から始まるのかもわからない[e259][e259]



あてもなくフラフラと式場内を歩いていた。



するといきなり…。


ドゴッ!!(#゜Д゜)


後ろから蹴りを入れてくる奴が。



『何でネクタイしてへんねん!!』


親父だ…。


15年前に死んだはずの親父がピンピンして俺を叱る[e16]


『無くてもええやろ』


そう言い終わらないうちにまた蹴りが飛んできて…。


『はよ探してこい!!ドアホ!!』


借り物競争やないねんから…。


誰も貸してくれんよ…[e732]




するとホテルの上階から。

『おーい!!』

と声をかけてくる人が[e458]


見上げてみると……[e317]


堺正章だ（何でやねーん!!）


『どうしたのー？』

どうやら知り合いという設定みたいだ。


『ネクタイがないんです』


『よかったら貸そうか？』



いいのか！？

しかもマチャアキのネクタイ…。

しかしノータイで帰るとまた蹴りが飛んでくるしここは甘えておこう。

マチャアキは勢いよくネクタイを放り投げた。




『御師匠様！！』

投げる時確かにこう叫んだ。

俺は夏目雅子ではない！

だが売られたボケは返さねばならない。



『礼を言うぞ!!悟空!!』


悟空は満面の笑顔で手を振った[e463]



さて、ネクタイを絞めなければ!!

いそいそとトイレに駆け込む[e207]

何時から式が始まるのだろう？
何故俺は自分の式が始まる時間を把握していないのだろう？


とはいえ先ずはネクタイだ[e396]

大体想像つくだろうが俺はネクタイを締めるのは苦手なのだ[e779][e779][e779]

暫くトイレを入ったり出たり。
何が気に入らないのか（元はつけてなかったくせに）無駄な時間を費やす[e807]


するとそこにシェフらしき人物がトイレにやってきて[e146]


『にいちゃん何してんねん？』


『いや、ネクタイが…』


『俺やったるわ』


粉まみれの手で躊躇することなくネクタイを触りだす。


すまない…悟空…[e249][e263]


『なんかイマイチやなー…おかしいなぁ…』


さっきの俺より時間をかけてる割には一向に決まらないししかも粉まみれ…。


段々イライラしてきた…。


『オシ!!これでええやろ!!』


半ばやっつけで粉吹き爺はポン!!と俺の肩を叩く。


『ボフッ！』と粉が舞う…。


2012都市伝説じゃないか[e789][e789][e789][e263]





…………いやいや!!

式何時やねん!!

俺おらんくて大丈夫なんか！？
（大丈夫じゃねー!!）


そして今気付いたが（今かーい!!）



…………悟空…。







ネクタイ黒だよ…。



あのサル…。


星ゼロやん…。

テーブルクロス引いてグラス割ってるやん…。


だがもう時間は（何時から始まるのか知らんが）ない！


急いで会場に向かうとイライラMAXの親父が『何処ほっつき歩いとったんじゃ!!』と雷をおとす[e16][e16][e16]



いやいや…探せってゆうたやん…。


しかし誰一人として黒のネクタイには全く触れることなく俺はそのまま式へと突入するのであった。




恐るべし!!


夢!!!!(笑)