旧女子高の全国制覇　（済美高校）

今回の松山遠征ではJR松山駅近くに宿泊しました。そのホテルのすぐそばには伊予鉄の路面電車の駅もあり、今回の移動の足には全てこれを利用しました。（一日乗車券が販売されているのであちこちうろつくには便利でした。）

 

一時期は全国で減少傾向にあった路面電車。しかし昨今は省エネや排気ガス減少が提唱されて逆にその価値が見直されてきています。個人的には好きなので残ってほしいです。

この伊予鉄大手町線で松山駅から東へ一駅移動。下車した「西堀端駅」から南へ7～8分歩いたところに「済美高校」があります。

 

高校野球ファンにはまだ記憶に新しい学校ですね。

元々女子高だったのが共学になり、野球部創部僅か3年目でセンバツを制覇。これは全国制覇の最短記録として当時非常な話題になりました。

創設されたのは何と1901年（明治34年）。当初は女子の裁縫伝習所だったそうです。その後様々な歴史を経て現在の男女共学の私学になっています。

校舎はかなり大きく、愛媛県内でも有数のマンモス校だということです。

 

これは校門。訪れた時は早朝でしたが、女子生徒が数名で学校前の歩道の掃除をしていました。

グランドが狭かったので妻が女子生徒に「野球部はどこで練習しているの？」と尋ねたところ、別な場所に専用グランドがあり、そこで練習しているということでした。

 

今回助かったのは妻が同行していたことです。

共学化されたとはいえ元々は女子高。生徒も女子が多いでしょうから、朝早くから男一人で学校の周辺をうろついたら不審者になってしまいます。（汗）

 

これは野球部の栄光を物語る記念碑。

一番上のボールには「やればできる」と刻んであります。これは同校の校訓であり、校歌の歌詞にも入っている言葉ですね。

真中はセンバツ優勝記念、一番下はその夏の準優勝記念です。

 

彗星のように現れた済美高校。しかしその後はやや低迷気味でいまひとつ勝ち上がれていません。

野球王国愛媛には公立校でも強豪が数多あるからですね。

 

愛媛屈指の古豪・松山商業。

 

そして現在でも健在の古豪・今治西。（上記3枚の写真はいずれも「の・ぼーるミュージアム」で撮影。）

群雄割拠の愛媛県。この夏を制覇するのはどこになるのでしょうか？

 

こちらも同ミュージアムの展示。

右端：松山商業があの三沢高校との伝説の決勝戦で勝った時の優勝旗レプリカ。

中央：宇和島東がセンバツ優勝時のレプリカ。

左端：愛媛県大会の優勝旗。（これは本物？）

次回は愛媛県屈指の名門、松山商業をレポートします。