私学台頭のさきがけ? (高岡第一高校)
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Mr.black
2012年06月14日 09:32 visibility3182
前回取り上げた富山県立高岡商業。
この日記に対する反応として「富山代表で甲子園に出た私学はあっただろうか?」というものが複数ありました。
富山代表校は概ね公立が多いです。前述の高岡商業をはじめ、富山商業・新湊・桜井・氷見・石動(いするぎ)・魚津・滑川などがとっさに思いつきますが、これらは全て公立です。
私自身しっかりと調べたわけではありませんが、知っている範囲では私学が甲子園に出た記憶としては「高岡第一高校」があります。この学校は高岡商業の東側、徒歩圏の場所にあります。
正式な校名は写真の通り、「学校法人高岡第一学園 高岡第一高等学校」です。
以下、高一(たかいち)と表記。野球部のユニの胸マークも「TAKAICHI」です。
高一は昭和34年創立された男女共学の私学です。高校野球で私学が台頭し始めたのは都道府県によって差はあるものの、おおよそ昭和30年代後半から40年代にかけてです。
高一は調べたところ昭和51年に野球部専用の球場を作ったとありますので、やはり40年代のどこかで野球部の強化を始めたのでしょう。
その成果が出たのが昭和56年の第63回大会です。この夏の富山大会に優勝し、初の甲子園出場を果たします。当時の印象としては「富山もついに私学が出てきたか。もしかしたらこれから私学の台頭があるかもしれない」というものでした。
しかしこの県ではその後すぐに公立が巻き返し、私学の台頭を許しませんでした。高一以降で私学が甲子園に出たのは不二越工業です。ここは「不二越」という企業が持つ学校法人です。
こういうケースとしてとっさに思いつくのは滋賀の近江兄弟社高校ですね。あの「メンソレータム」を製造販売していた企業が持つ学校法人で、この学校も甲子園に出たことがあります。
(今はメンソレータムはロート製薬が製造販売しているようですが。余談)
話は少々脱線しましたが、元に戻すと高一は近年再び盛り返しました。平成12年のセンバツに出場。その前には学校の専用球場を新しくしたそうです。
そして現在、富山では私学勢が徐々に勢力を強めています。前回追記で書きましたようにこの春の富山大会では私学勢が2校決勝に進みました。
1位が不二越工業、2位が富山第一高校です。そして北信越大会では富山第一が優勝しました。
私の記憶としては北信越大会は概ね石川・福井・長野が優勝し、富山勢はいつも劣勢だったと思います。(もし間違えていた場合は申し訳ありません。汗)
それが春大とはいえ富山勢が優勝。不二越もいいところまで行きました。これで判断するとこの2校の力は相当なものであり、そうであるならば県内の公立校との力の差がついてきているのかもしれません。
私学台頭のさきがけになったと言ってもいい高岡第一高校。
今後もしかしたら富山県の勢力図は変わっていくかもしれません。早ければこの夏にその片鱗が観られるかも、と思っています。
基本的に私は公立応援派なのでちょっと複雑ではありますが・・・・・。
最後にこれまた余談ながらこの学校の校舎では数年前に映画「キトキト!」の撮影が行われたらしいです。
「キトキト」とはマイヤキューのこぎすさんが以前紹介していましたが、富山県の方言で「イキがいい」という意味らしいです。←決して「ギトギト」ではないそうです。
肝っ玉母さんとその高校生の息子との生き様を描いた映画ということです。(主演:大竹しのぶさん)
ちなみに私は観ていないのでどんな出来の映画だったのかは知りません。(汗)
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- 事務局に通報しました。
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