女子プロ野球　ヴィクトリアシリーズ

シルバーウィーク期間中、埼玉へ遠征してきました。

初日は早朝大阪を出発後、一気に所沢へ。この日は「航空記念公園野球場」にて女子プロ野球の後期リーグ戦「ヴィクトリアシリーズ」が行われており、それを観戦しました。

入場料は当日一般券は１，０００円です。（前売りは９００円）

対戦カードは「埼玉アストライア　ＶＳ　京都フローラ」。

１塁側の黒ユニがアストライア、３塁側の赤ユニがフローラです。

後期ここまでは京都フローラが首位。埼玉アストライアとのゲーム差は２．５。

この日からの３連戦で３連勝すれば首位が入れ替わります。アストライアからすれば何が何でも３連勝したいところ。

（前期は京都フローラが優勝。）

アストライアの先発は渚（なぎさ）投手。（←　半田　渚）

サウスポーからの大きなカーブ（？）が特徴。緩急で打ち取るのが巧いです。

フローラの先発は植村美奈子投手。こちらもサウスポー。

ここまでリーグ最多の１２勝を挙げています。次点は兵庫ディオーネ・里投手の８勝なのでダントツですね。

アストライアのキャプテン、川端友紀選手。人気・実力ともリーグを代表する選手です。

打撃が良く、なおかつショートの守備も一級品。お兄さんがヤクルトの川端慎吾選手であることで有名ですね。

フローラのキャプテン、三浦伊織選手。左右広角に打ち分ける技術はトップクラス。こちらもリーグの看板選手です。元テニスプレーヤーという経歴が異色。

フローラの選手兼任コーチ、小西美加選手。

かつてはリーグナンバー１の大エースでしたが、ここのところは野手としての出場が多いです。この日は５番レフトで出場し、通算２００安打を記録しました。投手としてだけではなく、打者としても一級品なのです。

（ちなみにあと１勝で通算５０勝です。）

試合は初回、フローラが１点先制しますが、すぐにアストライアが同点に追いつきます。

この日、植村投手の出来はいまひとつ。中盤制球を乱して四球で走者を溜め、そこにヒットも打たれて３点失います。ピンチにマウンドに集まる選手達。（結局合計４失点で降板。）

５１番のコーチは元近鉄・楽天の浅井秀樹氏。

植村投手と対照的に渚投手は緩急をうまく使って相手を打ち取っていきます。

この試合で通算１００奪三振も記録し、５－１とリードした状態でマウンドを降ります。

ところが７回（最終回）リリーフした大田秀奈美（ほなみ）投手が乱調。

打ち取った打球が野手の間に落ちるヒットもあり不運でしたが、そこに四死球も連発し、あっという間に５－４と１点差に迫られます。

結局は何とか凌いでアストライアが勝ちましたが、かつて大田投手が一番良かった時を見ている私としては意外な乱調でした。

実はこの投手、２０１３年には１３勝１敗１セーブと無敵の活躍ぶりでしたが、そのオフ電撃的にリーグを去りました。翌年復帰したもののその後は今ひとつ調子が上がりません。

あの電撃退団の理由がいったい何だったのかあいにく私は今もって知りません。何はともあれこうやって復帰しています。かつてほどの活躍は出来ていませんが、これからも頑張って欲しいものです。

敗れてファンに挨拶する京都フローラ。これでアストライアに１．５ゲーム差に迫られました。

勝ったアストライアはその後「勝利の舞い」。（←勝手な命名。苦笑）

ところで女子プロ野球のチームは当初「京都」「兵庫」「大阪」など地名が付いていました。

それが２０１３年全国展開する時に地名を廃し、「イースト」「ウェスト」「サウス」「ノース」というように変更されました。

↓　下は「サウス・ディオーネ」のユニ。前身は「兵庫スイングスマイリーズ」で現在は「兵庫ディオーネ」というチーム名。

それが今期から再び「埼玉」「京都」「兵庫」「東北」と地名を付けることに。

おそらくは地名を消したことにより地域密着性が薄れたという反省なのでしょう。

私自身は地名賛成派です。

（残る１チームは「東北レイア」。ちなみにこのチームは現在は「育成専用のチーム」です。）

この日の所沢球場の入場者数は４回終了時点で１，６２０人とのことでした。その後も観客は増えていたので最終おそらく２，０００人近くになったと思われます。

↑　内野がかなり詰まって来たので途中から外野スタンドが開放されました。

アストライアのゲームは普段は大宮・川口・浦和・越谷などで、所沢での試合開催が今回初めてだったことを割り引いても凄い盛況でした。

これは「地元密着性」を強めたことが一因だと思っています。

地元の少女選手とのグランド入りも行っています。

（男子選手もいましたが女子が多かったです。）

キャラクターはまんま「アストライアちゃん」。（笑）

星の女神です。

これはフローラのユニフォーム。

昨年までは「Ｗｅｓｔ」でした。

今期から「Ｋｙｏｔｏ」へ戻っています。

ちなみにこのチームの前身は「京都アストドリームス」。

最後にお知らせ。

１０月２３日（金）～２５日（日）の３日間、県営大宮球場で女子野球のジャパンカップが行われます。これはプロアマ一緒に戦うトーナメントカップです。

高校・大学・社会人（クラブチーム）・プロが一堂に会して日本一を争う決戦というわけです。

ご興味のある方は是非ご観戦ください。（私設広報。苦笑）

こちらも入場料は一般当日で１，０００円（前売り９００円）です。