さらば日生球場

かつて近鉄バッファローズの本拠地であった日生球場（日本生命球場）。

近鉄以外にも社会人・大学・高校・中学などアマ野球界が頻繁に利用した非常に利便性のある野球場でした。（大阪予選のメイン会場でもあったので、ここで高校時代プレーされた方もいらっしゃることでしょう。）

↑　往時の日生球場。ちなみにここの時計も「SEIKO」でした。（トリビア）

閉鎖された後はコインパーキング・マンションモデルルームなど非常に中途半端な利用に留まっていましたが、このたび跡地に商業施設が建設されることが発表されました。建設するのは東急不動産。

この土地が大阪城公園に隣接していることを考え、スポーツクラブをメインとしたショッピングモールを作るという計画のようです。

ちょっと嬉しいのは「球場のイメージを施設外観に取り入れる」というプランです。どの程度実行されるかは不確定ですが、個人的には野球場の跡地利用に際しては「かつてこの場所に野球場があった」という何らかの痕跡を残して欲しいと考えているので、このプランには期待したいです。

跡地は上記のように現在中途半端な利用になっています。しかしそのお蔭で今でも球場の形態はかろうじて留めています。今回の商業施設建設によってかつての面影は完全に消えてしまうことでしょう。

工事が始まる前にもう一度跡地を訪れてお別れに行こうと思っています。「さようなら。ありがとう」、と。

写真は前回（2011年11月）訪れた時のもの。

これは3塁側スタンドの外観です。この辺りはほぼ昔のまま残っています。いずれこの姿も見られなくなります。

日生に思い入れのある方は是非今のうちに訪れてください。

＜追記＞

完成した商業施設ですが、「野球場の跡地」としての設備はお粗末極まりないものでガッカリしました。