「おおきく振りかぶって」の舞台訪問　その5　市営浦和球場

 

今回女子プロ野球を観戦したのは浦和球場。

以前は「浦和市営球場」という名称でしたが、市の合併により「さいたま市営浦和球場」と変更されました。現在通常は「市営浦和」と呼ばれるそうですが、今でも「浦和市営」と呼ぶ人も結構多いらしいです。

 

 

球場正面口左側には「浦和市営球場」という旧名称の石碑があります。以前からのまま残してあるのでしょう。

 

 

 

正面口の上と下の2箇所に現在の名称が表示されています。

 

 

両翼93ｍ、センター120ｍ。内野クレー、外野天然芝。

バッターボックス後方に人工芝が敷設されてますが、名称表示は無し。

 

 

スタンドの収容は全体で9，100人超。

バックネット裏～1・3塁ベンチ上辺りまでは長イス。ただし一人分ずつの幅で区切ってありますので「背もたれの無い個別席」と言えるかもしれません。

 

 

中央最上部だけは周りから仕切ってあり、一人掛けです。ソファータイプの珍しい座席でした。野球場でこの形状はほとんど見ません。この日は立ち入り禁止にしてありました。

試合によっては割増料金で座れるのかもしれません。

ただ気になったのはカウントランプの位置。座席のすぐ上にあり、この前に人が座ったら守備側からランプが見えにくいように思いました。なので常時このように立ち入り禁止にしてあるのかも。設計ミスの可能性もあります。

 

 

 

内野スタンドの途中から外野スタンドまでは全てコンクリートの階段席。

外野は木陰があるので夏の観戦ではここに座るのもいいかもしれません。

 

ところで「おおきく振りかぶって」でこの球場はよく出てきます。

主人公たちが通う西浦高校のモデル「浦和西高校」から最も近い公式戦会場なので作者としても取材しやすいのだと思われます。地区大会ではもっぱらここが会場になるでしょうしね。

 

一年春の県大会「浦和総合ー武蔵野第一戦」（主人公たちが観戦）

一年夏の県大会「岩槻西ー崎玉戦」（同上）

一年秋の地区大会「西浦ー武蔵野第一戦」（主人公たちの試合）

の合計3回がこの球場です。

 

＜追記＞

その後、公式戦ではない特異な試合「4市大会」でもここが会場になっていました。

 

 

春の大会ではこの場所で西浦・阿部捕手と武蔵野・榛名投手との再会シーンがあります。

（二人はシニア時代の先輩後輩でバッテリーを組んでいたのです。）

 

 

話を戻すとこれは外野のポール。市営大宮もそうでしたが、この浦和も3本足のポール。他所ではほとんど見た記憶がないのですがね。

 

 

センターからの眺め。

バックネット裏には比較的大きい屋根があります。この日は暑かったのでこの屋根の下に陣取りました。ありがたや。

周辺は住宅街で道路も近接しているので高い防球ネットが建ててあります。

 

 

スコアボードは磁気反転式。グリーン文字で日差しがきついと見づらくなりました。

 

 

この日は女子プロ野球だったのでこのような露店が出ていましたが、高校野球などではどうなのか分かりません。念の為飲食物は持参が良いでしょう。

 

 

ところでこの市営浦和球場、普段はアマ専用ですがヤクルトやロッテの二軍がイースタンの公式戦をここで主催することが時々あるそうです。（教育リーグの開催もあるようです。）

二軍ウォッチャーの方々によると本来の本拠地「ヤクルト戸田球場」や「ロッテ浦和球場」よりもこの市営浦和の方がよっぽどいいとのことです。

 

交通アクセスはＪＲ「北浦和駅」から東へ徒歩15分程度。夏は少しきついかもしれませんが、歩けない距離ではありません。利便性は良い方でしょう。

 

 

これは駐車場周辺。（1塁～ライト側）

 

「おお振り」ではここでさりげなく「高校野球の格差」が描かれています。

主人公たちの通う西浦高校は県立校。なので彼らは試合時に球場へ自転車でやって来ており、この周辺に駐輪するシーンがあります。

一方の対戦相手・武蔵野第一は私学なので専用バスでやって来ます。両校がここでバッタリ出会うシーンは印象的です。

 

 

マンガと同じく実際でも公立校の選手が自転車・電車・バス・徒歩などで来るのに対し、私学強豪校が専用バスでやって来るシーンはよく見かけます。

単に主人公だからということではなく、このシーンを見て三橋や西浦高校に肩入れする私はやはり「公立応援派」です。

 

 

 

 

最後に。

この球場を訪れたことにより訪問球場は153箇所になりました。3日間で一気に5球場荒稼ぎしたわけです。

そして観戦は138箇所目。次の目標は「観戦150箇所」になります。出来るか出来ないかは野球の神様しだいです。