プロ野球が遠のいてもメッカはメッカ (札幌円山球場)

  • Mr.black
    2013年05月10日 12:20 visibility4719

かつてプロ野球が北海道遠征試合を開催していた場所はごく一部を除いてほとんどが「札幌円山球場」でした。

 


そしてアマチュアの試合でも高校野球「南北海道大会」のメイン会場であり、大学リーグ戦も1部リーグの開催地という活躍ぶりで関西人である私でも「北海道のメッカは円山」と知っているくらい有名な球場です。

交通アクセスは地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩15~20分。少々歩きますが、公園内の散歩が気持ちいいのでさほど苦にはなりません。

 


両翼は98mと広く、逆にセンターは117mとやや狭めのグランド。

バックネットの下には人工芝で「MARUYAMA」と表示してあります。

 


スタンドは内野が全て長イス。外野が芝生席です。収容は25,000人。

スタンド最上部にはこのように防球フェンスが作ってあります。

 


スコアボードはセンター正面にあり、磁気反転式。表示は見やすかったです。

以前はパネルはめ込み手動式のボードが左中間寄りにあったように記憶していますが、間違っていた場合はご指摘ください。

 


内野フェンスは高め。なので中段より上の方が見やすいです。

 


バックネット裏には車いす用のスペースが作ってあります。近年はこういったバリアフリー化が進んでいますね。

 


ブルペンはファールゾーンにあります。

 

 


驚いたのは2点。

これはバックネット裏にある屋根ですが、コンクリート造りです。今まで見たことがある屋根は金属製か膜屋根だったので驚きました。積雪対策でしょうか?

 


もう一点はこれ。

ライトとレフトのポール際のスタンド内にそれぞれある謎の小屋。前には防球壁があります。

「何だろう?」と思っていたら外野スタンド用のトイレでした。こういう場所にあるのはあまり見た記憶がありません。

(大阪の万博球場くらいしか記憶にありません。ちなみに万博の外野トイレは老朽化していて使用不能。暗くて朽ちかけていてお化けが出そうな不気味さです。苦笑)

 


遠くの山にはまだ雪が残っていました。やはり北国ですね。

 


場外にある常設の飲食店。いつも営業しているのかは不明です。なお、場内にも売店はありましたが、この日はシャッターが閉まっていました。おそらくプロ野球や高校野球(夏)でのみオープンするのでしょう。

しかしスタンド内部の通路が狭かったのは気になりました。大勢の観客の時は売店やトイレ周辺は通路が混雑して動きにくいかもしれません。

 


この球場の最大の欠点は照明が無いことでしょう。これほどの野球場に無いのは意外な気がします。

 

 

 


しかしそれには理由があります。球場のレフト~センター側すぐのところに円山動物園があるからです。

(上の写真は動物園側から見たセンタースコアボード(裏側)。これで見ると動物園と球場が近接していることがおわかりでしょう。)

 


動物には昼行性も居れば夜行性も居ます。そこに配慮して照明が付けられなかったのですね。

勝手な人間の言い分かもしれませんが、「動物との共生」なのですね。

 


プロ野球のほとんどは札幌ドームに行ってしまいましたが、それでもこの球場が「北のメッカ」であることには変わりがありません。これからもアマチュア野球選手にとってのメッカであり続けてほしいですね。

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