球場にとって「人間はただの通りすがり」

かつて高校野球の実況で「甲子園は清原の為にあるのか～！」とアナウンサーが絶叫したのは有名な話です。

あれは実況アナの率直な気持ちから出た言葉であり、将来の野球界の大スター登場への期待を込めたものでもあったのでしょう。

それを真っ向から否定するつもりはありません。また、昨今の逮捕を受けて手のひらを返したように彼を叩くつもりもありません。

ただ、個人的には以下のように考えています。（あくまでも個人の意見です。）

「野球場は直接の所有者・管理者を除けば誰のものでもないし、特定の誰かの為に存在しているわけでもない。球場にとっては選手も観客も一瞬の間通り過ぎる『ただの通りすがり』だ」、と。

もちろん私も「ただの通りすがりの一人でしかない」のです。

この事件の他、昨年から今年にかけては「プロ野球選手による賭博行為・解雇」や「高校野球で特定団体による座席の大量占拠」など何かと野球にまつわる騒動が続きました。

オフの期間、無人の静かな野球場を回っていると「通りすがりの人間がやらかす愚かな行為を野球場の神様・グランドの神様はどう思っているのだろう？」ということが頭に浮かびます。

静かな野球場にまた大勢の人間が戻って来る時期がやってきました。

昨年から続いた嫌な騒動を吹き飛ばすような良いシーズンになって欲しいものです。