愛知県春季高校野球ブロック１次予選

２回連続で雨天中止に遭っていましたが、先日ようやく今期の始動が出来ました。

訪問先は愛知県。高校野球の春季大会、ブロック予選の１次リーグ戦を観戦しました。

愛知の春季大会は県内を５地区に分けて予選を行い、勝ち上がった学校で県大会（本大会）を戦うという方式。地区予選は１次・２次と２段階あります。

２次予選は概ねトーナメント方式ですが、１次予選は地区によってやり方が異なり、トーナメントの所とリーグ戦の所があるようです。

今回私が訪れた「東三河地区」の１次予選はリーグ戦でした。

＜参考資料＞

愛知県は春と秋はまず５つの地区大会から始まります。（夏は地区割りなしでいきなり県大会実施。）

その地区割りは名古屋・尾張・知多・東三河・西三河の５つ。

そしてトーナメントではなくリーグ戦を実施する地区は内部で更に複数のブロック割りを実施。東三河地区はＡ～Ｆの６ブロックに細分化しています。

東三河は愛知の東端。大阪から最も遠い地区なので自宅を早朝出発しても第一試合の開始には間に合わず、到着時には既に４回まで進んでいました。

この日の東三河地区・Ｄブロックの第一試合は「小坂井ー新城東戦」。どちらも普通の県立高校。

同じこの日、甲子園でセンバツが開幕しているにも関わらずわざわざこちらにやって来るとは我ながら酔狂人。でも私にとっては貴重な試合なのです。

１塁側：　小坂井高校。

「こさかい」ではなく「こざかい」と読みます。

白ユニに濃紺基調。胸には「ＫＯＺＡＫＡＩ」。

球場に向かう路線の途中に「小坂井駅」があったので、その近隣にあるのでしょう。

３塁側：　新城東高校。

「しんじょう」ではなく「しんしろ」と読みます。相変わらず地名は難しいですね。

こちらも白ユニに濃紺基調。胸には筆記体で「Ｓｈｉｎｓｈｉｒｏ」、その下に赤で「ＨＩＧＡＳＨＩ」とマークが入っています。

両校ともごく普通の県立高校という感じでした。

到着時は１－０で新城がリード。その後お互いに１点ずつ取り合って２－１。

試合が大きく動いたのは７回表。新城の打者がＨＲを放ち３－１とリードを広げます。これで小坂井は緊張の糸が切れたのか野手のミスが連発してこの回一気に４点失います。

ここで新城は継投。代わった左腕投手が制球難でかなり危ないシーンがありましたが、結局逃げ切り６－２で勝利。４校による総当たりリーグ戦でまずは貴重な１勝を上げました。

第二試合は「豊丘ー蒲郡東戦」。この両校もごく普通の県立高校です。

上２枚は１塁側：　豊丘高校。

「とよおか」ではなく、「ゆたかがおか」と読みます。

白ユニに濃紺基調。左胸に漢字縦書きで「豊丘」。

３塁側：　蒲郡東高校。

「がまごおり」と読みます。

白ユニに濃紺基調。筆記体で「Ｈｉｇａｓｈｉ」。その上に小さく「ＧＡＭＡＧＯＲＩ」とマーク入り。

この第二試合は初回から大きく動きました。

蒲郡が豊丘の先発左腕を打ち砕き、一気に５点先制。投手の球はさほど悪くない感じでしたが、どうも打者とタイミングがピッタリ合ってしまったようです。カンカンと面白いように連打が飛び出しました。

蒲郡の先発はサイドの軟投派。上手く打たせて取っていました。

しかしいきなり５点取ったせいもあるのか蒲郡は以降の攻めが雑になりました。特に走塁時の判断ミスが多く、なかなか追加点を取れませんでした。

そこを豊丘が追い上げ、５－２にまで迫る展開。

↑　途中からは蒲郡の監督が苛立って選手に雷を落とすシーンが多々あり。

しかし初回のリードが結局は大きくものを言いました。６－２で蒲郡東が逃げ切り。

このリーグ戦、おそらく各ブロックの上位２校が２次予選に進むのだと思われます。（未確認ですが。汗）

私は大阪人。ちょっと足を伸ばせば甲子園で全国レベルの試合が見られます。

にも関わらずわざわざ時間とお金をかけて地方の無名校の試合に行くのは何故なのか？

地方球場の開拓が主たる目的ではあるのですが、決してそれだけではありません。

昨今はどの都道府県も私学が野球に力を入れ、一方関西や関東の選手が「甲子園に出たい」ということで地方の高校に多数野球留学しています。

「昔に比べて地方で生まれ育った選手たちを甲子園で見る機会が減っている。甲子園出場校の選手を調べると関西人や関東人が多い。地元に根付いて地元で頑張る選手はその土地に出向かないとあまり見られない。つまりこちらからアクションを起こす必要がある。高校野球の本当の魅力は郷土色や郷土愛だと自分は信じる」、この意識が遥々出向く理由になっています。

今回も長いレポートになりそうです。

なるべく短くまとめたいものですが・・・・・よろしければお付き合いください。