記憶の旅路 国府高校
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Mr.black
2016年03月25日 10:00 visibility2068
新城(しんしろ)球場で観戦後、その夜は豊橋市内に宿泊。翌日、再び高校野球春季大会を観戦する為に朝から行動しました。
訪れたのは岩田運動公園。この中に「豊橋市民球場」があります。
この日見たのは東三河地区・Aブロックのリーグ戦。
第一試合は「豊橋西ー国府戦」でした。
1塁側: 豊橋西高校。全く予備知識の無い県立校です。
白ユニに濃紺基調。胸には漢字で「豊橋西」。
選手は僅か10人です。3月に春季大会が行われる県はまだ新入生が居ないのでこのように試合が出来るギリギリの人数というのもよく見かけます。
なので女子マネはジャージ姿でノックの補助員をやっていました。部員が多ければ通常は制服姿でベンチに居るのですがね。
3塁側: 国府高校。県立校。
「こくふ」ではなく、「こう」と読みます。なので「こう こうこう」という言いにくい校名。
今回の遠征で一番見たかったのはこの学校でした。
40歳以下の人はおそらくほとんど知らないでしょうが、私の学生時代に国府は一度夏の甲子園に出ています。(第57回大会)
当時から愛知県は中京や東邦といった私学が優勢だったのですが、その状況を覆してノーマークに近かった公立の国府が甲子園に出てきて話題になっていました。
当時の国府のエースは青山投手。細身で眼鏡をかけており、野球選手というよりは文学青年といった風情の投手でした。卒業後は地元の中日にドラフト指名を受けて入団。一時期はローテーションに入って投げていました。青山という名前と細身の身体から「青鉛筆」とあだ名がついていた記憶があります。
40年前に見た公立校の健闘が記憶に残り、今回は是非観戦したいと思ったのです。
国府は白ユニに濃紺基調。左胸に漢字縦書きで「国府」。
以前甲子園に出た時は校名ではなく校章が入っているだけのユニでした。いつの間にかモデルチェンジしています。(胸マーク以外は以前と同じだと思いますが。)
不思議なのは帽子のマーク。何故か「O」です。
これは以前から気になっていました。
あくまでも推測ですが、校章(横断幕の中央)が遠目では「O」に見えるからかもしれません。
もしかしたら一番最初のデザインは帽子のマークも校章で、その後「O」にしたのかもしれません。(勝手な推測です。汗)
随分前置きが長くなりました。
試合はまず国府が初回に3点先制。打線が上手く繋がりました。
その後、3回には一気に6点奪います。これは豊橋西にとって不運な面もありました。詰まった小フライをレフトがダイレクトでキャッチしたように見えたのですが、ジャッジはワンバウンドでヒット。この後、満塁のピンチで野手の送球エラーが連発して大量失点に繋がったのです。
一方、国府も先発投手が2回に突如ストライクが入らなくなり大ピンチ。何とか1点でしのいだものの、先行き不安な様子。ここでベンチは早めの見切り。3回から継投に入り、以降は豊橋西に付け入る隙を与えませんでした。
結果的に10-1で7回コールド。
ただ、国府はあと1点取れば5回コールドに出来ました。そのチャンスはあったのに決めきれず。この詰めの甘さは夏に向けての課題でしょう。
過酷な夏を勝ち上がる為には投手の疲労を軽減する必要があります。コールド出来そうな時にはしっかり決めて試合を短くするのも一策ですからね。
僅か10人の豊橋西。新入部員がたくさん入ってくればいいのですがね・・・。
勝った国府。見たところ一定レベルの強さがあるように感じました。
私学の厚い壁を破って再び甲子園という大海を見ることが出来るのか?
古い記憶のアルバムにあった学校の試合を見られて良かったです。夏の健闘を祈っています。
- 事務局に通報しました。
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