外壁とスコア表示が面白い球場 (掛川球場)

  • Mr.black
    2016年07月21日 17:57 visibility5019

今回高校野球静岡大会を観戦した場所は掛川球場。

ここに行く為にはJR「掛川駅」から天竜浜名湖鉄道というローカル線に乗り換えて4駅。「いこいの広場駅」で下車。駅から球場までは徒歩5~6分程度。地方球場としては一見アクセスが良さそうです。




ただし、この鉄道は日中は一時間に一本しか便がありません。多くても一時間二本。なので行き帰りともダイヤを調べておいた方がいいです。

運賃は270円。車両は通常ワンマンカーで、なおかつこの駅は無人駅なので掛川駅から乗る場合は往復券を買って乗車した方が便利です。(掛川駅に往復券を買える自販機あり。)



これは正面スタンド。球場名の表示も無く殺風景ですね。(右の黄色い建物はトイレ。)






でも1塁側の外壁にはこのように絵が複数描かれています。ここに「掛川」と地名が掛かれているので球場名は不要ですね。

しかしこんな風に外壁に絵がある球場は非常に珍しいです。たまに野球にちなんだ絵やレリーフなどがある球場は存在しますが、直接野球に関係ない絵画というのはほとんど記憶にありません。



内野クレー、外野天然芝。両翼92m、センター120m。両翼が狭いですね。



座席はバックネット裏が長イス。



1・3塁側はコンクリートの段差席です。写真では長イスのように見えていますが、グリーンの塗装をしてあるだけでコンクリートです。この日は炎天だったのでこの席の暑かったこと暑かったこと。試しにそのまま座ったらお尻が焼けそうでした。折り畳みクッション持参がベストです。

フェンスが低くて視界は良好でしたがね。(春先や晩秋は逆に冷たいでしょう。)



外野は芝生席。と言うかあまり使われていないせいもあって実質草むら状態でした。(汗)

全体の収容数は公称12,000人ですが、外野を立ち見で詰め込まないとそんなには入れなさそうでした。

照明は無し。写真ではグリーン支柱の照明塔が見えていますが、それは他の施設の照明塔です。



スコアボードは珍しく左中間寄りにあります。

得点・選手表示ともにパネル式です。(この日は選手表示は無し。)

飛び出した時計がスコアボードのレトロな感じを更にアップさせています。



このスコアボードの得点表示は変わった手法でした。

攻撃中に入った得点は黄色で表示。



そのイニングが終わったら白に変えられます。

写真では1回裏の3点を白、2回裏攻撃中の2点を黄色で表示しています。結構面倒くさいのですが、試合中はずっとこの手法でやっていました。ここのスコア係員は大変ですね。



老朽化していて改修工事の必要性が論じられているという掛川球場。いずれは改修されて今よりも便利で快適になるでしょう。

でも個人的にはそうなる前に来られて良かったです。こういう古くてレトロな球場は結構好きなクチです。(笑)



ただ、出入り口の狭さは危ないと思いました。(写真でテントのある所が出入り口。)

運営の都合かもしれませんが、この日の内野スタンドは正面の出入り口が閉鎖されており、1・3塁側にそれぞれ一箇所しかありませんでした。(外野は除く。)

掛川西の試合が終わった後の観客の入れ替え時はごった返していましたし、時間が余計にかかりました。幅が狭かったので将棋倒しも心配でした。

個人的な提案としては試合終了直後だけ正面口を退場専門の一方通行で開放した方が良いと思いました。



これは「いこいの広場駅」の周辺。

奥に駅舎があり、手前側に球場があります。赤の矢印の所を通って行き来するわけですが、ここは元々は田んぼのあぜ道だったのでしょうね。看板には「ご自由にお通り下さい」と書いてありました。

駅周辺はこんな感じで何もありません。高校野球の夏の大会では臨時の露店が出ていましたが、行われる試合によっては全く何もないかもしれません。なので飲食物は持参がベストでしょう。


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