野球崩壊
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Mr.black
2017年02月03日 09:33 visibility933
先日書店で偶然見つけて購入した野球に関する本があります。
タイトルは「野球崩壊」という衝撃的なもの。
著者: 広尾 晃(ひろお こう) ←敬称略
出版: イースト・プレス
価格: 1,300円 (税別)
タイトルもですが、内容もかなり深刻なもの。
単なる作者の考えだけでなく、様々な人々へのインタビュー・取材・意見交換・データなどが積み重ねられています。作者は個人ブログも書いており、その読者の意見・考えも一部掲載されています。
内容の何割かは私自身がNPB・独立リーグ・社会人野球・大学野球・高校野球・女子プロ野球などをあれこれ実際に観戦したり調べたりして感じ取ったことと共通するもので、ラボーラで実際に書いたりもしましたが、本では少年野球や子供のスポーツの現状も取り上げており当然ながら私のレポを遥かに凌ぐ内容で衝撃的でした。
ところで先日殿堂入りした星野仙一氏が「野球の裾野を広げなければ・・・」とか、「野球の衰退を懸念・・・」とか語っていました。
本の中でも「今まで事実に気付いていなかった、あるいは気付いていながら見て見ぬふりをしていた球界や関係者がようやく危機感を抱いて動き始めた」という旨書いてあり、星野氏の言葉はそれを表していたのでしょうね。
野球が将来的に人気が落ち、マイナースポーツに成り下がらない為の案や提言は本の中で様々に出てきます。
しかし球界の動きは現在のところ非常に緩慢であり、やっていることは的外れや付け焼刃程度で危機感が欠如している部分も多々あり、「はたしてこれらの案や提言が実現・実行出来るだろうか?出来ない可能性の方が高いのでは?」と疑問には思います。野球界は各段階ごとに組織がバラバラかつ複雑でそれぞれの思惑や利権が絡んできますからね。
そして本来は真実を告げて警鐘を鳴らすべきマスコミ自体がプロ野球や高校野球を主催している側なので「都合の悪い真実」は口を拭って世の中に出しませんから。
しかし「対策実施は難しい」と思う反面「これらの案や提言を実行しなければ先行きどうなる・・・」と私自身も大いに懸念しています。
それほど深刻な内容です。
ご興味のある方は読んでみてください。
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