ティアラカップ最後の大会 決勝(アストライアVSフローラ)
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Mr.black
2013年10月16日 09:36 visibility821
今年から始まった女子プロ野球の2dayトーナメント大会「ティアラカップ」。
今回の決勝戦は「アストライアVSフローラ」。この決勝戦は単に今大会の優勝を決めるだけのものではありませんでした。
ティアラカップは大会ごとに優勝が決まりますが、合計の優勝回数及び勝率で「年間1位」が決まるのです。
最終大会である今回の相模原大会はその年間1位を決める重要な試合だったのです。どちらか勝った方が年間1位になるという「負けられない一戦」になったわけです。
アストライア先発はサウスポーの半田渚投手。登録名は「渚」。大阪体育大から入団時話題になっていた投手です。
アストライアはリーグ再編で今期新しく作られた球団。充実した戦力で春先からカップ戦優勝を積み重ねてきました。
ユニフォームは黒とオレンジ基調。関東を基盤にしているのでやはり巨人をイメージしているのでしょうね。(アンチ巨人の皆さん、それは度外視してあげてくださいね。汗)
対するフローラは女子プロ野球を背負って立つエース、小西美加投手が先発。
過去兵庫スイングスマイリーズを2回、大阪ブレイビーハニーズを1回優勝させた原動力。押しも押されぬ日本女子球界のエースでもあります。
(写真はフローラ・三浦伊織選手。元テニスプレーヤーでありながら抜群の打撃センスの持ち主。)
(こちらは人気・実力ともNo.1の川端友紀選手。ヤクルト・川端慎吾選手の妹です。)
試合は3回裏にフローラが一気に5点先制。これで勝負あったかと思いましたが5回表、突如として小西投手が崩れます。私が今まで見た中でこれほど崩れた姿は初めてというくらいの乱調。なんと5-5の同点になってしまいます。
フローラは矢野投手がリリーフ。何とかしのいだのですが、7回表エラーをきっかけについに1点を失い、6-5と勝ち越されます。
これを今シーズン12連勝中という不動のエース大田秀奈美投手がリリーフして守り切りました。結果6-5でアストライアの優勝。これで年間1位も決めました。
大会優勝、そして年間1位を達成して喜ぶアストライアの選手達。
一方、大逆転負けを喫して優勝を逃したフローラ。泣いている選手もいました。右端の小西投手も悔しそうでした。
しかしまだ挽回のチャンスはあります。
年間女王の座をかけて1位2位による最終決戦があります。
最終決戦は来月11月9日(土)埼玉県営大宮球場で、翌10日(日)は市営大宮球場で開催されます。(試合開始はどちらも12:00予定)
ただし1位のアストライアには1勝のアドバンテージがあるのでフローラが逆転するためには2戦全勝が条件です。
厳しい条件ですがラストチャンスが残されているのは事実。この悔しさを晴らすためには泣いてばかりはいられません。
これは試合終了後の選手のお見送り。
この日はトーナメント最終日ということで全選手揃ってのお見送りでした。そして一人一人と握手出来ました。
敗れた小西投手には「この悔しさ、今度挽回してください」と激励しました。彼女からは「はい。頑張ります」と元気のいい返事が返ってきました。
泣きながら握手する選手もいました。
そしてこの日は大会終了後、引退セレモニーがありました。
今期限りで引退するのは写真の5人です。
以下、敬称略です。左から
新原千恵(ディオーネ)
河本悠(フローラ)
川保麻弥(アストライア)
奥田実里(アストライア)
益田詩歩(レイア)
この5人は全員女子プロ野球創設時からのメンバーです。
そして新原・川保・奥田・益田の4選手は当初兵庫スイングスマイリーズに在籍していました。
私にとっては4年間応援していた選手達です。その引退は寂しい限りです。
と同時に「女子プロ野球選手の選手寿命の短さ」も痛感しました。
5人の中には「まだ現役でバリバリ出来るんじゃないのか?」と思う選手もいます。
しかし選手として現役続行するよりも後進の指導、あるいは女子野球の発展に力を入れようと引退する選手もいるのだと思います。
プロアマ含めてまだまだ発展途上の女子野球。衰退させない為には「下支え」してくれる人材は必須です。引退した彼女たちのこれからの活躍を期待しています。
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