旧広島市民球場の現況

昨日広島に遠征し、新旧市民球場を見分して来ました。まずは旧球場から書きます。

心配していましたが、旧球場はまだ現存していました。
球場外側最上部にあった「広島市民球場」という文字は撤去されていますが、それ以外は往時のまま残っています。そして今まで通り一般に開放されており、自由に内部を見ることが出来ました。
（ただし、2階席や外野席には行けません。1階席も一部入れない場所があります。）

どうも解体後の使途が定まっていないような感じです。（そういえばかつて東京スタジアムも閉鎖された後数年間はそのまま手付かずで残っていたようです。）

しかし今回時間を掛けてじっくり市民球場内部を回ると建物としては相当傷んでいるのがはっきりと見て取れました。いずれは消滅してしまうことでしょう。

遠方にお住まいの方でまだ旧球場に行っていない方は、もし近々にマツダスタジアムで観戦される機会がありましたら是非お立ち寄りして欲しいと思います。

＜追記＞
3塁側場外の各種記念碑もそのまま残っています。（優勝記念碑＆衣笠選手の記念碑）
マツダスタジアムが完成した時にこの記念碑は新球場側に移設するかと思っていましたが。
もしかしたらここに野球場があった証しとして旧球場解体後もこのまま残すのかもしれません。

広島市民球場の建設前の周辺の様子。
昭和32年。
写真右上の川沿いには原爆ドームが写っています。

建設中の市民球場。
昭和32年5月。

こちらは昭和51年4月の写真。
内野スタンドはまだ1層で、照明塔が鉄骨だった頃です。
鉄骨の様子はリニューアル工事前の甲子園と似ていますね。

スコアボードは右中間に手動式のものがあった時期です。

球場正面入り口。
「旧」という文字が切ないです。
現在でもここから中に入って見学できます。