西京極球場の改修工事

  • Mr.black
    2010年05月11日 11:41 visibility3117

 

京都の西京極球場。関西でも古い歴史を持つ野球場です。
一度大改修工事が行われ、スタンドがかなり大きくなりました。(1980年代)
昔から阪急・阪神・近鉄などが公式戦で利用していました。

しかし昨今NPBの試合開催基準が高くなり、だんだんと利用されなくなってきました。
そういうこともあって昨年のシーズン終了後からこの春まで再び改修工事が行われました。
行われた改修はグランドの土の総入れ替え、芝生の張替え、更衣室など屋内設備の充実、でした。しかし観客サイドからハッキリ認識できる改修箇所は内野スタンドの座席です。

かつて内野スタンドは全席長イスだったのですが、バックネット裏だけが背もたれ付きの一人がけイスに変わっていました。カラーは紫。(京都のカラーですね。)
そしてその内の一部分の座席には肘掛もつけてありました。もしかしたらNPBの試合ではこの個別席と肘掛イス部分だけ別料金になるかもしれません。(肘掛イスは更に追加料金になるかも。笑)

大昔のアマチュア然とした野球場からはかなり様変わりしました。



そしてこの西京極球場、昨年からネーミングライツにより、「わかさスタジアム京都」という名称になっています。
ブルーベリーアイで有名な「わかさ生活」がスポンサーです。

この「わかさ生活」という企業ですが、昨今スポーツ分野、特に野球にかなり力を入れていますね。
このネーミングライツの他、甲子園にも広告看板があり、高校野球の時にはTV中継の大型スポンサーにもなっています。



最近では女子野球の運営も行っています。
野球界振興にとってはありがたい企業だと思います。
攻撃側: 兵庫SS
守備側: 京都AD

尚、京都アストドリームスは「わかさスタジアム」が本拠地です。
(それ以外では福知山球場で試合開催。)



スタンドにはこんなふうにあちこちに「わかさ」の文字が見かけられます。
野球場の美しさという観点だけで言えば広告は少ない方がいいのですが、昨今の事情を考えるとそんな理想ばかり追い求められません。



おそらく昨年のネーミングライツ募集は今回の大規模改修工事の費用の一部を捻出するためだったのではないかと思えます。
NPB側から度々改修工事を要求されていたみたいですから。

球場正面、スタンドの一番高い壁面にかつては「西京極野球場」という文字が飾られていましたが、ネーミングライツのために撤去されていました。
ちょっぴり寂しい気持ちもあります。
でも球場が生き延びるためですからやむを得ないですね。

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