紆余曲折をたどった球場 (阿久比球場)

  • Mr.black
    2014年08月22日 11:41 visibility5100

半田球場の最寄、名鉄「知多半田駅」から名古屋方面に移動。「阿久比(あぐい)駅」の北西に「スポーツ村」という総合運動公園があります。その中に「阿久比球場」は建っています。

(個人タグ 137-122)



1987年、名鉄が沿線開発の一環として作った施設です。

当初の名称は「名鉄阿久比グランド」。現在の看板を近くでよく見ると旧名称の跡がうっすらと読み取れます。他にもかすかに「健康保険組合」という文字跡も。これにより「会社の福利厚生施設」も兼ねた球場だったと推測出来ますね。


しかし名鉄は経営合理化の為、このスポーツ村を佐川急便に譲渡。さらに後年佐川が阿久比町に譲渡して現在は町営の「スポーツ村 阿久比球場」という名称になっているようです。

ちなみに木の枝で見えませんが、「阿久比球場」の看板の上に「スポーツ村」という看板も建っています。

これらが球場の紆余曲折の歴史を静かに物語っています。



半田球場のグランドが狭かったのに比べ、こちらはとても広いです。

両翼98m、センター122m。内野クレー、外野天然芝。

照明はありませんが、スタンドの収容は6,000人と規模はなかなかのもの。

そういうこともあって中日二軍が本拠地にしていた時期があったようです。



ちゃんとしたスタンドはバックネット裏~ベンチ上まで。全て長イスです。

支柱やワイヤーが邪魔でネットも高く、視界はあまり良くありません。




↑ 1・3塁側はこんな感じの芝生席。スタンドが低く、後ろの道からグランドが丸見え。

「タダ見出来るんじゃないのか?」と思える状況です。

この日は無料試合だったのでフリーパスでしたが、写真奥側(写っていません)にはチケット売り場らしき小屋がありました。有料試合の時はそこで仕切ってチケットの無い人はここまでは入れないのかもしれません。でないと文句が出るでしょうね。ちなみに愛知大会の入場料は600円でした。(2014年7月時点)

なお、外野も芝生席です。



スタンドの下はブルペンになっているようでした。



スコアボードは右中間寄り。パネルはめ込み式。

こちらも半田球場と同じくメンバー部分が小さかったです。選手名は出せるのでしょうか?

カウントはBSO。



半田球場が老朽化した為、夏の愛知大会はこの阿久比球場で行われるようになりました。

いわば「地域のアマ野球を支える役目を引き継いだ球場」です。各都道府県にはそういう「歴史を受け継ぐ球場」がいくつも存在します。

こうやって野球の歴史も続いてきたのですね。



しかしながらこの球場の最大のネックは交通アクセスの悪さ。

スポーツ村開設当初は「阿久比駅」から路線バスがあったらしいのですが、今は廃止。おそらく乗降客が少なかったのでしょう。

代わりに町営のコミュニティバスがありますが一日数便。これでは到底当てに出来ません。

阿久比駅から歩くとおそらく30分くらいかかるでしょう。(おまけに途中から上り坂。大汗)

距離的に近い「坂部駅」からでも20分以上かかる様子。夏にそれだけ歩くのは地獄です。



結局阿久比駅からタクシー利用になりました。片道1,000円ちょい超え程度なので炎天下でヒーヒー言いながら歩くことを考えれば安いものですね。

上の写真は名鉄タクシーの運転手さんからいただいたカード。裏に配車センターの連絡先が書いてあり、帰りはそこへ連絡してタクシーを呼びました。

「阿久比ほたる」ちゃんって地元のキャラクターなんですかね?(Jパパさん、ご存じですか?笑)


今回は日帰り弾丸観戦ツアーだったのでゆっくり地域の情報を集める時間も余裕もありませんでした。なのでいつものローカル情報は無しということでご了承ください。

また、愛知のとあるマイヤキュー様への告知もしませんでした。(平日で仕事がお忙しいだろうと思っての措置ですが失礼しました。)

今回の愛知遠征記はこれで終了です。ありがとうございました。

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