想定外の遠征先

  • Mr.black
    2017年07月13日 13:47 visibility2709

先日、今夏二度目の高校野球遠征を実行。ただし諸事情で当初計画していた場所とは全く違う県&試合になりました。(Yさん、すみませんでした。)

 

 

訪問先は広島県営球場。

そして観戦したのは第二試合だけ。朝早く出発出来なかったことが計画変更の要因でした。

 

 

この日の第二試合は「沼田ー広島井口戦」。どちらも全く予備知識の無い学校です。

 

 

1塁側:沼田高校。県立校。

特定の運動部を強化している学校のようですが、野球部はそういうことはないようです。

濃紺縦じまユニ。胸には「NUMATA」。

 

 

3塁側:広島井口高校。市立校。

「いぐち」ではなく「いのくち」と読みます。相変わらず校名の読み方は難しい。(以下、「井口」と表記。)

白ユニに濃紺基調。袖にエンジの太いライン入り。胸には「INokuchi」。小文字だと本来は「n」ですが、「N」表記になっています。

 

最初、「しまなみ海道の井口島の学校?」と思っていましたが、そうではなく広島市内の学校でした。後で確認したらしまなみ海道の島は「井口島」ではなく「生口島」でした。よそ者の覚え間違いです。(汗)

 

 

ベンチ入りの選手とスタンドの控え部員・マネージャー・OB(?)達が一体となって円陣を組むという過去ほとんど見た記憶のない気合いの入れ方。

「変わったやり方だな~」と思っていましたが、沼田もこれをやっていました。広島での流行でしょうか?

 

 

 

両校のレベルが全くわからない先行き不透明な対戦。でも遠征ではこれも一種の醍醐味です。

全国的には無名の学校同士の対戦でもスリリングかつドラマチックな展開の試合になることが時々ありますからね。この試合は正にそうなりました。 

 

 

試合はまず井口が先制。1回と2回に1点ずつ取って優位に立ちます。

沼田のエースは球は速かったものの制球が 今一つで四球を出したり甘い球を打たれたりして苦しい投球が続きました。

 

 

その後試合は一進一退。沼田が追い上げると井口がまた突き放すという展開が続きます。

両校に好守と拙攻が交互にあり、どちらに勝運が転がり込むか読めない状態でした。

 

 

最後は勝者には劇的な、敗者には残酷な結末になりました。

5-5のタイスコアで迎えた9回裏、沼田は満塁のピンチ。ここで無情の押し出しサヨナラ。その瞬間、沼田のエースはマウンド付近で崩れ落ちました。

野球の勝敗の大半は投手が背負います。勝った時にはヒーローになる反面、負けた時には責任を一人で抱え込んでしまいますね。

 

私は見ているだけのアウトサイダーなので安易な慰めの言葉も思い浮かびません。こんな時いつも思うのは「今後の糧にして欲しい」ということだけです。

 

 

シーソーゲームを示すスコアボード。

 

 

惜しくも敗れた沼田高校。

  

 

勝って校歌を歌う広島井口高校。笑顔が溢れています。

 

 

甲子園の全国大会に関心を示す人は大勢居る反面、地方大会には無関心という人も多いです。

そして地元の結果は別として、他県の場合新聞記事では結果が僅か一行で表示されるのが普通です。

でもそのたった一行で表示されている試合に多くの選手の汗や涙がある。そういう新聞記事ではわからないものはやはり自分の足と目で確認したいです。

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