リーグによる運営の違い(京滋リーグ2部)
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Mr.black
2017年09月29日 10:34 visibility979
前回の続きです。
大学野球「京滋(けいじ)リーグ・2部」の第二試合は「滋賀県立大ー京都府立大戦」。
校名でお分かりのようにどちらも公立大です。
余談ですが、京滋リーグの2部には国公立大が多いのが特徴です。(現在7校中5校が国公立。)
<国公立>:滋賀大・京都工芸繊維大・滋賀県立大・京都府立大・福知山公立大
<私学>:京都外大・京都薬大
1塁側:滋賀県立大(以下、「県大」と表記。)
このリーグには国立の滋賀大(前回登場)と県立の滋賀大が加盟しているわけです。
濃いめの青と明るめの青でメリハリをつけた色調のデザイン。
胸マークは「KENRITSU」。
ちなみに以前は明るめの青が基調のユニでした。(当時のマークは赤の筆記体。)
青は琵琶湖をイメージしているのでしょうね。
3塁側:京都府立大(以下、「府大」と表記。)
こちらはLAドジャースをモチーフにした白ユニに青基調のデザイン。
胸マークは筆記体で「Furitsu」。
現時点で今季はまだ未勝利。京都薬大と共に最下位に低迷中です。
↑ 県大:川口投手
↑ 府大:安川投手
第一試合とは異なり、この第二試合は投手戦。
両投手はどちらもストレートはさほど速くは無かったものの、緩い変化球を多投するので時々投げるストレートに打者が押し込まれる感じでした。「目を見張る速球が無くても緩急と制球力を巧みに使えば打者を打ち取れる」というお手本のような投球でした。
個人的には久しぶりに見るゼロ行進の試合。
均衡を破ったのは府大。7回表にタイムリーが出てついに1点先取。
この日の展開ではこのまま行きそうな雰囲気もありました。
しかし8回裏、県大が反撃。ランナーが3塁にいるところでセカンドゴロ。前進守備はとっていたものの打球が緩かったのでバックホームを焦ったセカンドがファンブルしてしまい、その間にランナーが生還して1-1の同点に追いつきます。
試合はそのまま延長戦に。
ここで私が最も関心を持ったのが「延長戦の運営」。大学野球では延長戦の手法はリーグごとにかなり違いがあります。以下は過去に見た数例を。
10回からすぐにタイブレークを導入
途中の回からタイブレークに切り替え(11回~13回辺りでリーグによりマチマチ。)
タイブレーク無しで15回あるいは18回まで行う
時間制限を設ける(決着がつかなければ引き分け。)
照明の無い球場では日没まで延長戦実施(ただしイニング制限はあり。)
などなど。
京滋リーグでは初めて遭遇する延長戦だったので興味津々でした。
延長戦に入る前に場内アナウンスで説明がありました。
それは「3時間を過ぎて新しいイニングに入らない」というもの。
それ以上の説明は無かったので、おそらくは「タイブレーク無しで制限時間が来たらそのイニングで打ち切り、決着がつかない場合は引き分け」となるのでしょう。
ちなみに京滋リーグの1部は勝ち点制、2部は勝率制です。
帰宅迄には時間的余裕があったので「今日は最後まで見届けてやるぞ。さあ~、どこまで行く?」と気合を入れましたが、10回で決着がつきました。
ランナーが溜まったところでタイムリーヒットが出て2-1で県大のサヨナラ勝ち。
右端はガックリ肩を落とす府大の安川投手。7回の1点は自らのタイムリーで奪ったもの。投打にわたる奮闘は実りませんでした。
サヨナラ勝ちに湧く県大の選手達。こちらも今季は5位と苦しい展開。そんな中での勝利は一際嬉しいかもしれませんね。
勿論真剣にやっているわけですが、高校野球のような一種の悲壮感や切迫感が無く、「野球を心から楽しんでいる感」が強い大学野球。特に下部リーグではそう感じています。
だからこそ私は何の縁故も無い観客のまばらな試合にも駆けつけるわけです。
年取って身体が動かなくなるまではどこかのリーグ戦に訪れたいものです。それほど大学野球は好きです。
惜しくも敗れた京都府大。挫けず最後まで頑張れ。
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