女子野球ジャパンカップ初観戦

  • Mr.black
    2017年11月04日 10:26 visibility1266

 

女子プロ野球が設立された翌年(2011年)秋に始まった女子野球ジャパンカップ。

これは高校・大学・クラブチーム・プロが一堂に会して女子野球日本一を目指すトーナメント大会です。女子プロ野球を創設したわかさ生活が中心となって始めたようで、そこには「女子野球を発展させる為にプロとアマの間に変な壁を作らず普通に交流できる場を与えたい」という目的があったと思われます。

女子野球はこういった柔軟な対応が出来るのが特徴です。

 

 

これはパンフレット。500円。

大会は今年で7回目。以前から行きたかったのですが、なかなか休みと合わなかった上に開催場所も関東・東海・関西とマチマチです。なので関西で行われる今大会は「せっかくの機会だから」と何とか半休を取って駆けつけました。

 

 

この日は初日で3試合が組まれていました。

第一試合は「アサヒトラスト(クラブ2位)ー兵庫ディオーネ(プロ1位)戦」。

これはディオーネが圧倒してプロの実力を示しました。12-3でディオーネの勝ち。

 

 

私の到着時は第二試合の終盤。

「至学館大(大学1位)-埼玉アストライア(プロ2位)戦」でしたが、こちらは接戦の末2-0でアストライアの勝ち。

 

 

第三試合は「ZENKO BEAMS(クラブ1位)-京都フローラ(プロ3位)戦」。これが今回最も観たい試合でしたので上手く半休が取れて良かったです。

 

 

 

1塁側:ZENKO BEAMS。

 

BEAMSは埼玉の警備会社が作ったクラブチーム。創設僅か2年でクラブ選手権優勝の新興勢力です。

その原動力は「元プロの半田渚投手(元アストライア)の存在」と思っていたのですが、それだけではなくこのチームには元プロ選手が他に2名(合計3名)も在籍していたのが大きかったです。

それは元ディオーネの田中幸夏選手と中村香澄選手です。(所属はプロ最終球団)

 

ユニは青基調。胸マークは「BEAMS」。

 

 

3塁側:京都フローラ。(以下、「フローラ」と表記。)

 

今期は中盤までディオーネと優勝争いしていたのですが、終盤に大失速。まさかの3位(最下位)になってしまいました。雪辱を期す為にこのジャパンカップ優勝を狙います。

 

フローラは今期からユニのデザインを大幅に変更。着物をイメージした紫基調のユニ。あちこちに花柄などがあり、華やかなデザインです。

胸マークは「Flora」。

 

 

BEAMSはキャプテンでエースの半田投手が先発。

プロではアストドリームス(※)→アストライアに所属。

まだ全盛期のままでプロからクラブへ移籍したのでその巧みな投球は健在。フローラ打線を手玉に取ります。

 

(※)アストドリームスは現:フローラ。

 

 

負けられないフローラはこちらもレジェンド・小西美加投手が先発。

半田VS小西というかつてプロで何度も見た好勝負です。

 

 

BEAMSの3番は中村(香)選手。

プロではブレイビーハニーズ(※)→フローラ→ディオーネに所属。

 

(※)ブレイビーハニーズは現:レイア。

 

 

そして4番は田中(幸)選手。

プロではスイングスマイリーズ(※)→ディオーネに所属。

いずれもかつて女子プロで見た選手なのでどちらを応援したらいいか悩みました。

 

(※)スイングスマイリーズは現:ディオーネ。なので田中選手は実質移籍無し。

 

 

プロ屈指の好打者、三浦伊織選手。

今年前人未到のプロ通算400安打を達成。広角に打てるまさに「安打製造機」。

 

 

中村茜選手。

数少なくなった女子プロ創設時のメンバーの一人。捕手・内野・外野をこなせるマルチプレーヤーです。この日はサードを守っていました。

 

 

投球だけでなく、打撃も良い小西(美)選手。ちなみに女子プロ第1号HRは彼女が打っています。

この日は出塁すると盗塁も成功させていました。投手なのですが、盗塁が得意でよく走ります。

 

 

半田投手の投球は冴えわたり、フローラに得点を与えません。

7回表まで0-0。大会規定で7回終了時点で同点の場合は抽選で勝敗を決めます。「クラブチームがプロを食うか?」という展開にBEAMSの応援席はどんどん盛り上がって行きました。

 

 

しかし、ついに均衡は破れました。

7回裏2死満塁でフローラ・星川選手の放った大きなフライをレフトがあと少しで捕れず。1-0でフローラのサヨナラ勝ちでした。

 

 

 

惜しくも敗れたBEAMS。サヨナラ負けに涙を流す選手も。

しかし初出場ながらプロのフローラを最後の最後まで苦しめた戦いぶりは見事でした。

半田・田中・中村選手がこれからも引っ張って行けばもっと強くなれると思います。

 

 

悔しかったでしょうがそれでも試合後応援者達に努めて笑顔を向けていた半田投手。これからの更なる活躍を期待しています。

 

 

一方、苦しい戦いに勝った小西投手は試合後のインタビューで泣いていました。

同投手の泣く姿は初めて見ました。それほど責任を背負っていたのでしょう。

 

 

この日の試合会場は「伏見桃山球場」。球場の右中間後方に模擬天守が見える絶景の野球場です。

試合後、大天守と小天守の間から夕日がキレイに見えていました。

両チームの選手・応援者達はどんな思いでこの夕日を見ていたでしょうか?

 

 

ジャパンカップは今日・明日と行われます。

2日目からは西京極球場(わかさスタジアム京都)に場所が変わります。

本日は準々決勝4試合、明日は準決勝2試合と引き続いて決勝が行われます。

入場料は一般当日で1,000円(前売り900円)です。

ご興味のある方はご観戦ください。

 

チケットの下はハイタッチ参加券。グッズを買ったら貰えたのですが、「最終日の試合終了後に実施」なので私は行けません。空手形になりそうです。(苦笑)

 

 

↑ グッズ売り場。他にもグッズ売り場が複数箇所ありました。

 

 

↑ 飲食の露店。場外と場内の両方に出ていました。

 

 

↑ 子供の有料遊び場も作ってあります。色々工夫&努力していますね。

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