学而時習之 時習館高校 (予選皆勤校)

  • Mr.black
    2018年03月31日 10:21 visibility4034

高校野球愛知県東三河地区春季1次予選の第三試合は「時習館ー豊川工業戦」でした。

 

 

1塁側:時習館高校。

宝暦2年(1752年)から明治5年(1872年)の間に存在した「吉田藩藩校・時習館」の名前を校名に取り入れた愛知県屈指の伝統校です。

校名は孔子の論語の一節「学而時習之」に由来するとのこと。(「学んだことを折々に復習して身につける」、という意味らしいです。)

 

 

 

時習館はマイヤキューさんから教えていただいた情報では第1回大会から今日まで夏の地方大会を一度も棄権することなく出場している「予選皆勤校」だそうです。この皆勤校は全国に僅か15校しかないという凄い記録です。

予選皆勤校は過去、市岡・岐阜・大社の3校の観戦歴(球場での生観戦歴)があります。時習館で4校目。

機会があればもう少し積み上げたいものです。

 

 

 

ご覧のように白無地ユニ・白帽・白シャツ・白無地ストッキング・そしてヘルメットも白という究極のシンプルデザイン。滋賀の膳所高校に匹敵しますね。

胸には独特な字体で「時習」。帽子・ヘルメットには校章。袖にもマークがありますが、これは何なのか不明です。

 

 

 

3塁側:豊川工業。

白ユニに濃紺と赤基調。胸には「Toyokawa」。

私は最初センバツに出たことがある「豊橋工業」と勘違いしていました。もしかしたら豊橋工業と混同されない為なのかもしれません。左袖には「川工」(←おそらく通称)と文字がありました。

なので以下、「川工」と表記。

 

 

試合前に手を繋いで瞑想する川工。マンガ「おおきく振りかぶって」でも出て来るシーンですが、時々こうやるチームを見かけるようになってきました。リラックス効果があるのでしょうね。

 

 

 

試合は初回から動きました。川工・先頭打者がいきなり2塁打。続く2番のゴロを捕った時習館投手が1塁へ悪送球。あっという間に1点入ります。どうなることやら、と思いました。

 

 

 

しかし予想外に時習館の打撃が良かったです。川工の投手をあっさり攻略。すぐに逆転して優位に立ちました。

それほどガッチリした体型の選手はいませんでしたが、全体的にスイングがシャープで強い打球が多かったです。

 

 

 

失点を重ねてたまらず伝令が出た川工。継投に入りました。

 

・・・ところがこの試合、中盤に思いがけないことが起こりました。

 

 

時習館の左バッターが放ったファールボールが強いライナーで川工ベンチへ飛び込み、監督の顔面を直撃するというアクシデントが。

球場は静まり返り、試合中断。救急車が来て監督は搬送されていきました。大事にならなければいいのですが。

 

 

試合開始が予定より遅かったことと、この中断で時間切れになり、5回終了時点で帰路へ。

(結果は7-1で時習館の勝利でした。)

 

ところでこの球場は駅からかなり離れており、携帯でタクシーを呼んでから間をおいて駐車場に向かったのですが、その時はまだ救急車が駐車場内に停まっていました。受け入れ先を探してあちこちに連絡中だったのでしょう。

「どこでもいいから早く受け入れて手当してあげて」と思いました。ようやく動き出した時はホッとしましたが、その後どうなったのかは不明です。

 

最後に。

1次予選の結果、時習館はリーグ戦1位(Bゾーン1位)で突破。2次予選に進みました。健闘を願っています。

 

 

一方、豊川工業は4位で1次予選敗退。夏の挽回を祈っています。

そしてそれ以上に監督さんの無事な復帰をお祈りしています。(写真は試合前の様子。) 

今回の遠征は最後の最後に思わぬ事態になり、改めて「事故や怪我には注意しなければ」と感じました。

これからは今まで以上に気を付けて野球観戦しようと強く思いました。皆様もどうぞご注意ください。

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