グランドに入るのはやっぱりいいな~(西京極球場・わかさスタジアム京都)

  • Mr.black
    2019年11月15日 13:29 visibility2224

既述の通り、先日の女子プロ野球「退団試合」終了後、選手とのハイタッチ会に参加しました。

実施場所はグランド内だったので、野球場バカの私にとっては二重に美味しいことです。

 

 

グランドへの入場は1塁側スタンドとライトスタンドとの切れ目部分からでした。

私がこの西京極球場(わかさスタジアム京都)を初めて訪れたのは高校時代のこと。観戦したのは高校野球京都大会(夏)でした。

それから何度も訪れたのですが、今回が初めてのグランド入場になりました。

ラインを踏まないように注意しながら選手たちが居るセンター周辺へ向かいました。

 

(余談ですが、硬式野球場のグランドに立つのはこれで16か所目。)

 

 

ところで外野にはラッキーゾーンがありました。これは女子プロ野球開催時に設置される仮設のラッキーゾーンです。この球場は何度か改修工事が行われ、いろいろ変化していきました。ラッキーゾーンには以下のようなエピソードがあります。

 

 

私が初めて訪れた時には常設のラッキーゾーンがありました。

ここのグランドは両翼が100mもあり、当時の情勢としては「HRが出にくい広いグランドにはラッキーゾーンを作って出やすくする」考えが主流だったからです。

しかし年月の経過とともに国際大会が多く実施されるようになり、更に選手の体格の向上や打撃技術の向上などもあり、「広いグランドの野球場」が求められるようになりました。

そこで西京極のラッキーゾーンは撤去されたわけです。

 

ところで女子プロ野球が創設されてリーグ戦が始まった頃にはラッキーゾーンは設置されませんでした。

「男子と同じ広さのグランドで柵越えHRを打てる女子プロ選手を育てる」というのが当初のコンセプトだったからです。

しかし、さすがにそれは無理があるということと、試合開催球場によっては両翼が90~92m程度しかないところもあるので、後年西京極の90mの位置に仮設のラッキーゾーンが設置されたのです。

 

私にとっては「昔の西京極を思い出すな~」と妙に感慨深い眺めになっています。(笑)

 

 

もちろん昔と違う部分は多々あります。

スコアボードは「パネル手動式」→「磁気反転式」→「LED式」へと変化。

位置も右中間の芝生スタンド内からセンターバックスクリーン上に移動しました。

 

 

スタンドはかなり大きくなり、屋根が設置されています。

座席も昔は全て長イスでしたが、現在はバックネット裏や1・3塁側前半部が背もたれ付きの個別席になっています。

 

「やっぱりグランドに立つのはいいな~。グランド側からスタンドを眺めるのもいい気持ち。そういえば草野球で最後にプレーしたのはもう20数年前か。肩はボロボロ、足腰ガタガタ。もうプレーは無理だけど・・・」(苦笑)

 

 

多くの女子プロ野球選手がプレーした西京極球場。 

退団する小西美加投手が試合後の挨拶で「もう、この球場で投げたり打ったり走ったりすることは出来ません・・・」と涙を流しながら語りました。

 

(ちなみに女子プロ野球最初の柵越えHRはこの小西投手が打っています。場所は京都の福知山球場。その両翼は91mでした。おそらくそのHRが「90mであれば女子でも柵越え可能」という判断材料になったと思われます。)

 

 

「来年女子プロ野球がどうなっているのだろうか?」

「このグランドで溌溂としたプレーがまた見られるのだろうか?」

そんな思いを抱きながらグランドを去りました。

 

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