阪神タイガースWomen(背番号追記)

  • Mr.black
    2020年12月16日 16:43 visibility1670

先日、阪神タイガースが女子野球チーム「阪神タイガースWomen」を来期から始動させると発表しました。

(以下、「阪神W」と表記)

NPB球団が女子野球チームに関わるのは西武ライオンズに次いで2例目となります。どちらの球団も直接女子チームを経営するわけではなく、用具の支給や練習場所の提供など、あくまでも「支援」という形をとっているようです。

つまり「西武ライオンズ・レディース」も「阪神W」もプロチームではなく「アマチュアのクラブチーム」になるわけです。

 

今回入団予定の選手は17名なのですが、驚いたのはその顔ぶれ。半数以上が女子プロ経験者で、更にその内の三浦外野手は女子プロ創設初年度、植村投手は2年目に入団したベテランで、リーグの顔になっていた選手です。

 

以下、敬称略。名前の後ろの背番号は阪神Wでの番号。

一部の選手を除き、概ねプロ時代に使用していた背番号を着けている選手が多いです。

 

 

↑ 三浦選手(フローラ)。背番号3。

 

 

 

↑ 植村投手(撮影当時フローラ。最終在籍はディオーネ)。背番号19。

 

昨年に半数以上の選手が一斉退団した女子プロ野球ですが、更に今年は各チームの中心だった選手が数多く阪神Wに移るということになり、この点は非常に気になります。

 

ネガティブな話題になってしまうのでこれまではあえて書かなかったのですが、実は今期の女子プロ野球の運営にはかなり疑問を持っていました。

野球界の各団体はコロナで今期の開幕が遅れ、スタートした後もしばらくは無観客だったものの、NPBや独立リーグなどプロ組織は途中から観客を入れて試合を行いました。

ところが女子プロはその流れに乗らず、ずっと無観客のまま。シーズン最終盤でようやく「ファンクラブ会員限定で入場可」としましたが、それ以外はサブスクでの試合中継のみ。

しかも観客を入れる時期やそれに向けての動き(途中経過・進捗状況)が上記の「FC会員限定入場」発表時を除き、シーズン中は公的な情報発信がなかったのです。

 

(※)サブスクなどで誰かが語っていたかもしれませんが、公式HP等には開示無し。

 

これが気になったので一度直接問い合わせたのですが、「有観客に向けて調整中」と返事が来ただけで、私の「これだけ無観客が長く続くのであれば、リーグの考え方や途中経過・進捗状況等について一定間隔である程度情報発信した方がいいのでは?」という提案にはスルーのままでした。

 

結局情報発信が不十分なまま既述のように「ほとんどの試合を無観客&サブスク中継止まり。終盤のごく一部の試合をFC会員限定で球場観戦させただけ」で今期が終わってしまったのです。

 

その後、中心選手の何割かが阪神Wに行ってしまったので、モヤモヤ感が拭えません。

「プロ退団は円満だったのか?」「選手とリーグ間で何らかの意見の対立や確執などは無かったのか?」と。

移籍した選手達にはもちろん頑張って欲しいのですが、反面「女子プロの方は大丈夫なのか?」と思ってしまいます。

また、昨年末~今年にかけて創設された兵庫ブルーサンダーズ(2代目カンドク加盟)の女子チームからも2名が阪神Wへ移籍しています。創設から約1年で早くも2名がチームを離れているので「こちらも大丈夫か?」と気になっています。

女子野球はプロアマ共に来年以降、変革の時代になるのかもしれません。

 

最後に今回「阪神タイガースWomen」に入団する予定の元プロ選手の一部を以下に紹介。

 

 

↑ 半田投手(女子プロ→クラブチーム「ZENKO BEAMS」)。背番号17。

 

 

↑ 坂東投手(ディオーネ)。背番号15。

 

 

↑ 高塚選手(撮影時ディオーネ。最終在籍はアストライア)。背番号28。

「高塚南海(みなみ)」が本名ですが、女子プロ在籍時の登録名は「みなみ」。

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