映画「マネーボール」で目に留まったこと(修正版)
-
Mr.black
2021年01月30日 14:06 visibility881
10年くらい前に公開された映画「マネーボール」。当時映画館で観ることが出来なかったのですが、先日関西の地上波で放送され、やっと鑑賞できました。
主人公とその相棒が駆使したセイバーメトリクスについてはここで今更書くまでもないでしょう。
短いシーンでしたが、個人的に関心が湧いたのは主人公ビリー・ビーンの現役時代です。複数の球団を渡り歩き、メジャーとマイナーを行き来したわけですが、その悪戦苦闘している様子を見ると、「ドラフト1位の鳴り物入りで入団しても大多数の選手はこういう道を歩むんだよな・・・」と痛感します。
また、普段我々日本人が見られないマイナーのユニ姿の主人公を見ると、多くのマイナーリーガー達の姿を「実体像」としてイメージしやすかったです。
出ていたシーンの球団(ビーンの所属球団)は
1984年:ニューヨーク・メッツ
1985年:タイドウォーター・タイズ(メッツマイナー:後述)
同 年 :トレド・マッドヘンズ(ツインズマイナー:後述)
1986年:ミネソタ・ツインズ ~1987年
1988年:デトロイト・タイガース(ただしユニは見えない)
1989年:オークランド・アスレチックス
でした。
僅か1~2年程度で在籍チームが変わっているわけです。現実って厳しいですね。
ただ、映画の最後の方で相棒のピーター・ブランドからマイナー選手の微笑ましい珍プレー映像を見せられたビーンが「野球にはやっぱりロマンがあるな」とつぶやくシーンには救われたような気がしました。
メジャー・AAA・AA・A・ルーキーと5段階(細分化すると8段階)あるアメリカのプロ野球。更に多数の独立リーグもあり、数えきれないほどの選手が日の目を見ないまま消えていくわけですね。その競争率は日本とは比べ物にならないでしょう。
遅ればせながら鑑賞し、気に入ったのでディスクに保存しておこうと思います。
以下に捕捉を。
<タイドウォーター・タイズ>
ビーンの所属時はメッツのマイナーチームでしたが、その後はオリオールズのマイナーに。 アメリカではメジャーチームとマイナーチームの関係は傘下になる契約に基づくようで、その為このように提携球団が変化することがよくあります。
現在は本拠地移転で「ノーフォーク・タイズ」。
クラスはAAA。
インターナショナルリーグの南部地区に加盟。
長期間メッツのマイナーだったので、これまで多くの日本人選手が在籍したことがあるようです。
<トレド・マッドヘンズ>
当時はツインズのマイナーチームで、その後はデトロイト・タイガースのマイナーに。
クラスはAAA。
インターナショナルリーグの西部地区に加盟。
D・タイガースでの一時期、木田優夫選手が在籍していたそうです。
(以下、修正部分)
<バイセイリア・オークス>
ビリーがビデオ画像で見せられたマイナー選手のチームは「バイセイリア・オークス」。(資料により「バイセリア」との表記もあり。)
当時はアスレチックスのマイナーチームで、現在はアリゾナ・ダイヤモンドバックスのマイナー。
そして球団名が「バイセイリア・ローハイド」に変更されています。
クラスはA。
カリフォルニアリーグの北部地区に加盟。
有名無名問わず日本人選手の所属は過去かなり多いです。
最後に余談ですが十数年前のBS放送で、アメリカのマイナーリーグの試合観戦メインで各地を訪れ、記念に球団のレプリカキャップをその都度買っているアメリカ在住の日本人の方が出ていました。自分には不可能なので羨ましかったです。(笑)
- favorite11 chat4 visibility881
-
navigate_before 前の記事
甲子園がキャリアハイになってはいけない
2021年1月22日 -
次の記事 navigate_next
消えた球場(41)「南海野村監督」の復活(大阪球場)
2021年3月2日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件