残っていた夏(軟式高校野球全国大会)

  • Mr.black
    2022年08月30日 11:11 visibility466

甲子園の選手権大会で優勝が決まった時や閉会式の時、「球児の夏は終わりました!」とアナウンサーが語ることがよくありますが、この時点で「軟式球児の夏は終わっていない」のですよね。

終わるどころか、通常は甲子園の後に軟式高校野球の全国大会が始まります。

 

先日はそんな「まだ終わっていない球児の夏」を見る為に明石まで出向きました。

 

 

 

試合会場は明石城の城跡公園内にある「明石第一球場」。ネーミングライツで「トーカロ球場」となっています。軟式の全国大会は明石と姫路の2会場で行われるのですが、メイン会場はこの明石です。

 

 

この日は決勝戦。過去何度か軟式大会に来ましたが、決勝に当たったのは初めてです。

 

カードは「あべの翔学(大阪)ー中京(岐阜)戦」。

 

 

1塁側:あべの翔学(以下、「あべの」)

 

聞き慣れない校名ですが、それもそのはず。私の学生時代は「大阪女子商業」でした。

2014年に共学化され、この校名に。そして野球部は軟式だけです。(2017年創部)

創部からまだ6年目で全国の決勝にやって来るということは相当強化されていると思われます。当面大阪の軟式はここが席巻するでしょう。もしかしたら将来硬式への転換が行われるかもしれません。

 

白ユニに濃紺と赤(朱色?)基調。

胸マークは二段で「ABENO」「SHOGAKU」。

 

 

3塁側:中京(岐阜)

 

軟式では知らない人がいないほどの強豪です。全国優勝回数は10回。作新学院と並んで最多です。

ところでこの日はスタンドが混雑しており、座った位置の関係で中京側は写真がうまく撮れませんでした。なので過去に撮った写真を上に添付。(汗)

ユニのデザインは変わっていません。

 

 

↑ 守備側が中京。攻撃側があべの。

 

試合は2回表にあべのが2点先制。すると中京は3回から継投に入ります。これが成功しました。

リリーフ投手があべのを無失点に抑えている内についに3-2と中京が逆転します。

あべのも粘って3-3に追いついたものの・・・。

 

 

9回裏、2死2塁から左中間を破る長打が出て4×-3で中京がサヨナラ勝ち。

これで中京は作新を抜いて11回目の最多優勝です。見ていると「やはり戦い慣れしている。経験値の差が出た」と感じました。

 

 

 

 

優勝して校歌を聴く中京。おめでとうございます。

そしてそれを見つめるあべの翔学。いつか全国制覇できることを祈っています。

 

しかしながら非常にいいゲームでした。どちらも守備が良く、好プレーが頻発。その都度スタンドはどよめきました。硬式に比べて知名度&人気があまりにも低い軟式。もったいないと思います。

でもまあ、マスコミが出しゃばって「青春讃歌」をむやみやたらに唱えるのも嫌なので、今のままの方がいいのかもしれません。こういう事におそらく正解は無いのでしょう。

 

軟式の全国大会は休養日を除けば僅か5日間。期間が短く、月末に近い為にスケジュールが合わないことが多いのですが、チャンスがあればまた訪れたいと思います。ちなみに入場無料です。 

 

次回は球場レポートを。

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