人工芝グランド率

かなり以前に「自分が訪問した野球場の人工芝グランド率」を調べてみたことがあります。

当時は「グランド全面人工芝率：約14％」でした。

 

この頃は「プロ野球場を除いたアマチュア用野球場ではまだ全面人工芝のグランドは少ない」という感覚でしたが、その後遭遇率が上がったように思えたので今回再チェックしました。

結果は約15％で、思っていたよりは上がっていませんでした。下が全体の集計です。

（※）ファールゾーンのみ人工芝というグランドは除外。

 

約15％：全面人工芝

約  4％：内野クレー・外野人工芝

約  3％：全面クレー（概ね内野黒土・外野白土で区分）

約78％：内野クレー・外野天然芝

 

ただ、私の訪問当時は内野クレー・外野天然芝だったのが、その後全面人工芝になったグランドもあるので、実際には少し比率が変わっていると思われます。

（内野はクレーのままで、外野だけ天然芝から人工芝に変わった野球場もあります。）

 

 

↑　その一例。東京・駒澤球場。

観戦時（2010年）は内野クレー・外野天然芝だったのですが、近年全面人工芝に変わりました。

 

 

↑　もう一例。奈良・橿原（かしはら）球場。←佐藤薬品スタジアム

初訪問時は外野が天然芝だったのが、この再訪時（2011年）には人工芝に変わっていました。

 

今思うのは「この先グランドキーパーの人員不足によって人工芝率が上がるのでは？」ということ。

MLBでは天然芝回帰が主流なのですが、日本の野球場は全体的に逆行していくのでしょうね。

 

でも人工芝のグランドは経年劣化すると色あせてみすぼらしくなるのがネックです。張り替えの費用は莫大になるので、手を付けるのが遅れるケースも見られます。

芝がへたってくると選手の足腰にかかる負担が大きくなるのですがね・・・。

 

 

↑　その典型例だった大阪の南港中央球場。（2010年当時）

ただし、現在は全面張り替えられてキレイになっています。

 

 

アマ球場では人工芝率がこれから上がっていくと予想していますが、NPB本拠地の人工芝率は今後どうなっていくのでしょうね？

 

話は少し逸れますが、ライオンズの選手が「西武ドームの暑さを何とかしてくれ」と交渉しているようですから、いずれ各球団の選手が球団に対して「本拠地のグランドを土と天然芝にして欲しい」という環境改善要求の声も多く上がってくるかもしれません。