そして決着はついた（愛知リーグ1部）

愛知の豊田球場で大学野球を2試合観戦。その夜は名古屋市内のホテルに宿泊し、翌日も球場へ向かいました。

「名城大ー愛知学院大」は前日で決着がつきましたが、「中京大ー中部大」は1勝1敗のタイとなり、この日の3回戦でケリをつけることになっていたのです。

 

 

個人的においしかったのは前日と試合会場が異なっていたこと。この3回戦は豊田ではなく春日井球場で行われました。

球場徘徊者としては新規開拓のチャンスです。

 

 

1塁側：中部大。

前日の際どい勝利でタイに持ち込み、逆転を狙います。

 

 

 

3塁側：中京大。

春の最下位の汚名挽回を図る今秋。勝ち越して勢いを加速させたいところ。

 

 

 

試合は序盤中京大が2点リード。しかしこのカードは過去2試合とも乱戦。「このままでは終わらない」、そんな雰囲気がありました。

 

 

その予想通り、中盤に中部大が一気に4点奪って逆転。意気上がる選手達。

しかし「まだまだこれでは終わらない」、そんな予感がしました。

同じ思いだった人は多かったみたいで周囲の観客も口々にそんなことを語り合っていました。

 

するとまたも9回に波乱が。

この時点で4－3で中部大1点リード。しかし中京大が1死2・3塁のチャンスを掴みます。

中京大はここでスクイズ敢行。これが外されてランナーが挟まれます。

ところが中部大が挟殺に失敗。2者とも生かしてしまいます。

 

これで焦りが出たのでしょう。次の投球後、キャッチャーが飛び出したランナーを見て3塁送球。しかしスタンドから見ていると、さほどランナーの離塁は大きくありませんでした。

「やめろ！無理して投げるな！」と瞬間的に私は思ったのですが、キャッチャーはそのまま3塁へ送球。

これが低くなり、そしてサードが後逸してしまいました。みすみす同点に追いつかれた中部大。

こうなると流れは中京大へ。その後タイムリーが飛び出して5－4と逆転。

 

 

このリードを守り抜いて中京大が勝利。結果的に2勝1敗で中京大が勝ち点取得。3試合続いた乱戦についに決着がつきました。

 

中部大は首位に並ぶチャンスを逃しました。どうやら今秋は混戦になりそうです。

現時点での首位は日本福祉大。昨秋の名古屋商大との入れ替え戦を制して2部から上がってきたばかりの日福大ですが、春は4位、秋は現時点で首位と急速に台頭してきました。

はたして新興勢力の日福大がいきなり優勝するのか？それとも他校がそれを許さないのか？興味深いところです。

 

 

↑　昨年見た名古屋商科大。この時は1部でしたがその後2部に陥落。

現在は1部復帰を目指しています。頑張ってください。

 

 

名鑑を再度掲載。

写真上段左から順に「名城大」、「愛知学院大」、「中京大」。

下段左から「愛知大」、「日本福祉大」、「中部大」。これが1部リーグの現時点での顔ぶれです。

ところで前回も触れましたが、名鑑には2部と3部の加盟大学も掲載されています。

驚いたのは3部のとある大学に女性の選手登録があったこと。その野球部の集合写真ではユニを着用した女性が3人写っていました。

それでふと思い出しましたが、元女子プロ野球選手の深澤・奥田2選手の経歴で「中京女子大硬式野球部が愛知大学の5部リーグに参加」という記述がありました。

なのでこのリーグでは女性選手は珍しいことではないのかもしれません。

 

（補足）

深澤選手は中京女子大硬式野球部の初代キャプテンでのち京都アストドリームスに入団。奥田選手は二代目キャプテンでのち兵庫スイングスマイリーズに入団。二人とも現在は引退しています。

そして彼女たちの大学時代はリーグは5部制。（現在は改編されて3部制）

「中京女子大」はその後共学化され、「至学館大」と改称。共学後の野球部は当初男女混成チームだったが、のち分離。現在愛知リーグには男子のみの野球部で加盟しており、女子硬式野球部は別組織で活動中。

 

 

春日井球場の最寄駅、ＪＲ「高蔵寺駅」。最寄とは言え実際にはかなり離れています。

実は今夏もこの駅に降り立ち小牧球場へ行ったのですが、バス便の悪さで痛い目に遭った苦い思い出のある駅です。

今回で二度目の訪問ですが、おそらくこの駅に降り立つことはもうないでしょう。今期の遠征はこれで終わりの予定で、来期はどうなるやらわかりません。

そう思うと今は痛い思い出でも後年にはいい思い出になることでしょう。

 

 

愛知遠征記（レポート）はまだ続きますが、今期の遠征そのものは終わりました。

「思えば遠くへ来たもんだ」。