イップスだった
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DAI
2018年11月01日 13:35 visibility183
小さいころからずーっと不思議に思っていたこと。
ちょこんと入れるだけのシュートが全く入らない。難しいシュートは入る。
クロスボールで狙ったところに好きな回転で落とすことができるのにフリーキックは全く入らない。ただしPKはなんとなく入る(公式戦成功率100%)。
そう、これってイップスだったのだ。いつも試合でほぼ全得点を一人で稼いでいたからあまり気になったことはなかった。入らなかったら次入れればいいやと思っていた。しかし最近、またサッカーをやっていてありえない簡単なシュートが一本も入らないことに気がついた。基本に忠実に教科書的なことをすべて注意して蹴ろうと思っても足に当たらない。とんでもないところに当たる。
思えば小学生の頃はいつも自分でボールを奪って中央突破してシュート外しての繰り返しで試合が終わっていた。うまくいくときはほとんど記憶から飛んでいて、気がついたらゴールにシュートを叩き込んでいたり、すべてがスローモーションで動いて、ボールも周囲の人間も止まっているように感じた。シュートが入らないときは全選手のポジションや動き、相手方の監督の怒声だけでなく、観客の表情までフィールド全部の配置を感じられた気がする。自分の体の動きは完璧にできているように感じる。なのにシュートはまっすぐ飛ばない。
イチローがイップスだったという動画を久しぶりにyoutubeで観て気がついた。今まで気にしたこともなかったのにイップスという言葉で何もかもすべてが腑に落ちた。
小学生の頃にピアノを習っていた。たいていは練習しなくてもすぐに弾けてしまったためピアノ教室でも練習曲はすっとばして割と自由に大人の曲を弾いていた。ドイツに留学しないかという話もあった。でもあるとき弾き方が全く分からなくなった。ずっとわからないわけではないけど何かの拍子に全く弾けなくなった。しばらくするとまた弾けるようになった。何気なく弾いているときは人垣ができるまで気が付かずに弾いていた。たぶんこれもイップスだったんだろう。
さて、それでも困ったことに多くのこぼれ球がなぜか自分の前に転がってきてしまうのだ。一体どうしたものか。これは治るのだろうか。今更どっちでもいい気もするが。
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