Aberlour 1995 Berry's Own Selection Bottled 2008

レストラン、居酒屋、バルと、最近は様々な形態の飲食店があるが、食べに行って美味しい店は結構多い。家庭ではちょっと真似できないプロの味である。だが、わざわざ足を運ぶのは最初の何回かで、あとは何かついでのあったときに行くぐらいであることばかりである。況してや、金銭的なことは別にしても、毎日のようには足を運ぶことはまずしない。仮令、メニューがかなり豊富であったり、時々目先が変わろうとも、そこの味に飽きてしまうのである。

そんな数ある美味しい店の中には、できるなら毎日でも食べに行きたい味が稀にある。不思議とその店の味はに飽きが来ない。そんな店の料理はいったい何が違うのかというと、料理の味に“心”があるのである。秘伝の何とかなどというものではない。無論、技術でもない。作り手の人間性なのである。それは研究を重ねても腕を磨いても越えられる壁ではない。“心”を持たない者には、どんな努力を積もうも永久に越えることが出来ない壁である。ここで言う“心”のある料理とは、単に愛情のこもった料理を言うのではない。作り手が人間としてものごとを深く考えて生きて、そんなその人の人間性が外化しひとつの形となった料理のことである。そして、己の仕事に誠意をもって為している。そんな人間が作ってくれた料理である。そうなると、毎日でも食べたい飽きの来ない味の料理は極端に少なくなる。
そんな壁を越えたところにあるのが、「ご縁」だったり「力酔」だったり「藤春氏の作ってくれる料理」だったりする。あっ、よくお邪魔するBARのバー飯も、そんな“心”のある味だったりする。
いつもごちそうさまですm(__)m

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