配球の巻①
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みどり
2017年07月24日 20:47 visibility305
最近、捕手で試合に出ることも少なくなり。
出ないと勘も鈍る。
200試合近くマスク被ってるんだから、せめて頭の中だけは整理しておく意味も込めて。
配球について書きためておく。
内容は
①配球の役割
②配球の考え方
③打者の裏をかくには
④エントリー
①配球の役割
配球の役割とは、どこに主眼を置くかで2つに別れる。
ひとつは、投手に向けた配球。
もうひとつは、打者に向けた配球。
○投手に向けた配球
基本的にコントロールが悪かったり、投げるだけでアップアップの投手に向けては、相手打者は二の次で投手のために配球を組む。
この場合は基本的にストライクが入る球を探っていき、カウント有利になったときは違う球種を使っていく。
なので多少打たれる事も織り込み済みで、打たれても気にせず、コミュニケーションをよくとって投げやすくしてあげることを考える。
極端に言えば、『投手が投げたい球を選んであげるくらいの気持ちで、1球1球積み重ねていく』配球。
この時に大きく構えた方がいいか、コースに位置した方が良いかとかも探っていく工程も必要になる。
○打者に向けた配球
相手打者を討ち取る為の配球。
つまりは『どの球で討ち取るのか、先にある程度決めて、逆算していく』配球。
じゃあ決め球はどう決めるのか?
相手が打てない球をどう見極めるのか?
って事が大切になる。
その辺は③打者の裏をかくには、で書こうと思う。
いずれにしても、まずはどこに主眼を置くかを決めないと、配球は始まらないのだ。
②配球の考え方
これも『カウントの考え方』と『1イニングでの考え方』の2つに別れる。
○カウントの考え方
当たり前だけど、ストライク先行が基本。
打者はカウントが若い内は思いきって振ってくる。
しかしツーストライクまでくれば、三振がちらついてくるもの。
まさにこの心理が大切なのだ。
例えばツーボールノーストライクとかだと、打者は思いきって振れる状態が続いていることになる。
そしてストライクが欲しくなる投手と、2球も球筋見たあとで思いきって振れる打者。
この構図は不利だ。
上手くストライクが取れても、ツーボールワンストライクではまだ思いきったスイングができる状態が続く。
しかし投手はまだ追い込まれた心境で投げなくてはいけないから、やはり不利と言える。
逆にノーボールツーストライクなら、三振がよぎる打者と、あとボール球を3つ投げれる投手。
この構図は有利だ。
何より投手の心理にゆとりがあるのが良い。
こういうカウントを多く作れれば、投手はどんどん調子が上がっていくだろう。
じゃあ初球は?
これはイーブンというより、少し投手が有利に思える。
打者は思いきって振れるが、逆に狙い球じゃなければ見逃してくれる可能性の高いカウントだからだ。
こんな感じで『カウントについての考え方』を持っておくと、有利にたて、さらには投手の調子もあげることも出来るんじゃないかと考えている。
統計でも、どんなプロの好打者も追い込まれてからの打率は極めて悪くなるという結果がでているそうだ。
○『1イニングでの考え方』
配球は必ずしも相手打者すべてを打ち取る事を考える必要はない。
失点せずに1イニング3つのアウトを取れれば良い
んだから、四球なげたってべつに構わないと思っている。
それを踏まえて、やっちゃいけないことが2つ。
ひとつは、先頭打者への四死球。
もうひとつは、アウト取ると決めた打者への四死球。
○『先頭打者への四死球』
四死球でノーアウトのランナーは出したくない。
先頭が強打者だとしても、ランナーもいないので、ホームランじゃなきゃ点はとられないし、打ち損じてくれる可能性もある。
だから先頭打者は四死球以外の決着になるようにする。
○『アウトをとると決めた打者への四死球』
1イニングでの考え方では、四球を出すのは問題ないが、代わりに絶対にアウトを稼がなきゃいけない打者を決めておかなきゃいけない。
強打者を歩かしたり打たれても、その他を抑えれば良い。
だけに、打ち取れると決めた打者に四死球はご法度。
下手すりゃ打たれるよりダメージが残る。
この辺は投手と共通の認識でいけるように、普段からコミュニケーションとっていかなきゃいけない。
疲れたから、続きはまたこんど。
次はキャッチャーズボックスから打者のどこを見ているのかについてまとめまーす。
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- 事務局に通報しました。
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