忘れられない東大の投手

 


 


  東大野球部の1回生初馬眞人投手の活躍が話題になっていますね。


 


  ぜひこれからの東京六大学を盛り上げてゆく存在になって欲しいと思います。


 


  僕には東大野球部と言えば忘れられない選手がいます。


 


  楠井一騰投手です。


 


  東大野球部員としては異例の甲子園出場経験者。


 


  松江北高校のエースとして2002年のセンバツ大会に出場。


 


  福井商業に3-5で惜敗したものの、その力投はファンの心に深く刻まれました。


 


  しかし、楠井投手はその直後に野球部を退部。


 


  東大を目指すため受験勉強に専念。


 


  驚きの決断です。


 


  そして2004年に東大に入学し神宮のマウンドに立つ夢をかなえました。


 


  東大では通算1勝14敗。


 


  高校3年生の夏は予選にすら出場しなかったことと、大学入学に一浪を経たこと、そして大学時代の通算成績を考えると、第三者の僕が


 


 「楠井投手はこんなに苦労したんだからもっと大学時代は勝ち星に恵まれてもよかったのに!!」


 


 と叫びたくなります。


 


 東大に入るために春のセンバツで甲子園の舞台に立った後、野球部を退部する。


 


 ここだけを切り取るとすごく衝撃的に感じてしまいます。


 


 しかし、改めてそのことを考えてみると


 


 「ああ、物事を惰性で続けちゃいけなんだな」


 


 ということを教えられる気がします。


 


  自分にとって何が一番大事なことかを問い続け、揺るがない答えを見つけたら思い切って行動する。


 


 言葉にすれば簡単だけど、すごく高い心のハードルを乗り越えないといけないのだと思います。


 


  恥ずかしながら、自分のことを書かせて頂くと、自分は高校時代に国立大学への進学を志望しながら、何となく部活をしていることを言い訳にして大学は受験勉強不要の内部進学を選びました。


 


  あの時は「楽」をしましたが、ほんまにあれで良かったのかな?と思います。


 


  もはや高校時代は遠くなった35歳の自分ですが、同じような後悔をしないように楠井投手のことを思い出しながら生きていこうと思います。


 


 


  






















































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