もしかしてプレーオフ!?なシーズン

 開幕まで時間のあるこの時期に秋の話をするのもいかがな物かと思いながら・・・プロ野球ではクライマックスシリーズが定着してきた感があります。

 

 しかし、理想を言えばペナントレースが毎年激戦で盛り上がればクライマックスシリーズは必要ないどころか、せっかくの感動に水を差してしまうものになり下がってしまうでしょう。

 ペナントレースが劇的に面白い年もあれば、1球団だけが走り抜けてつまらないシーズンがあっても仕方ないのではないでしょうか。

 プロ野球では、全日程を終了して1位のチームが複数あるという状況もあり得ます。

 その場合はプレーオフが実施されることになっていたそうです。

 なっていた・・・というのは、現在はクライマックスシリーズ実施の影響で、シーズン1位決定のための一発勝負のプレーオフは廃止されているそうです。こりゃ驚いた。

 

 もはや幻になってしまいましたが、過去に「もしかしたらプレーオフ・・・」と誰もが思ったシーズンをセリーグに限ってではありますが、振り返ってみたいと思います。

 

 ■1973年

 1位 巨人    66勝60敗4分 .524 -

   2位 阪神    64勝59敗7分 .520    0.5 差

 3位 中日    64勝61敗5分 .512    1.5差

 4位 ヤクルト  62勝65敗3分 .488    4.5 差

 5位 大洋    60勝64敗6分 .484    5.0差

 6位 広島    60勝67敗3分 .472    6.5差

 

 

 

 1位から6位までのゲーム差がもっとも小さかったシーズンとしてあまりにも有名です。シーズン中、6球団全てが2位以上を経験しています。甲子園での最終戦で阪神と巨人が対決。巨人がシーズン中の鬱憤を晴らすかのような圧勝で9連覇が決定。この時の甲子園の混乱ぶりは語り草となっています。

 

 

 ■1991年

 1位 広島    132試合74勝56敗2分 .569 -

 2位 中日    131試合71勝59敗1分 .546 3.0差 

 3位 ヤクルト  132試合67勝63敗2分 .515 7.0差

 4位 巨人    130試合66勝64敗   .508 8.0差

 5位 大洋    131試合64勝66敗1分 .492 10.0差

 6位 阪神    130試合48勝82敗   .369 26.0差

 

 

 前半戦、首位を快走していた中日が失速。最後にやや盛り返すものの時遅し。地道に安定した戦いぶりを続けた広島が終盤に逆転優勝を果たしました。しかし春先に好調だったヤクルトや、常勝巨人にも大いにチャンスがあったシーズンだと思います。4位まで8ゲーム差は激選のシーズンと総括して良いでしょう。

 

 ■1992年

 1位 ヤクルト 131試合69勝61敗1分 .531-

 2位 巨人   130試合67勝63敗   .515 2.0差

 3位 阪神   132試合67勝63敗2分 .515 2.0差

 4位 広島   130試合66勝64敗   .508 3.0差

 5位 大洋   131試合61勝69敗1分 .469 8.0差

 6位 中日   130試合60勝70敗   .462 9.0差

 個人的にはこの中で一番印象的なシーズンです。このシーズンを盛り上げた立役者である阪神が9月のロードで躓き、ほぼ手中に収めていた優勝を逃したことが惜しまれますが、思えば10月まで4球団に自力優勝のチャンスがあったというドラマチックなシーズンでした。またこんな熱くなれるシーズンに出会えることが今後あるかどうか・・・。

 

 ■1994年

 1位 巨人    70勝60敗 .538 -

 2位 中日    69勝61敗 .531 1.0差

 3位 広島    66勝64敗 .508 4.0差

 4位 ヤクルト  62勝68敗 .477 8.0差

 5位 阪神    62勝68敗 .477 8.0差

 6位 横浜    61勝69敗 .469 9.0差

 このシーズンはもう説明不要でしょう。長嶋監督が「国民的行事」と形容されたナゴヤでの10・8決戦。2球団の息詰まるマッチレースという視点では最高に盛り上がったシーズンではないでしょうか。

 

 こうしてみると、巨人軍が苦しみながら優勝に絡んだシーズンは展開として盛り上がりますね。

 さて、今年のペナントレースはいかに?!!

 

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