フットサルを続ける理由

 尊敬する戦国武将 石田三成公と小学校5年生の頃の僕。歴史が大好きな子供でした。

 この写真、父が撮ってくれました。父はアマチュアのボディビルダーです。

 さて、この頃、僕は喘息でよく学校を休んでいました。

 走ると喘息が出るので体育もよく休んでいました。

 体育が苦手で、また嫌いでした。

 喘息の子供ばかりが集まる「ぜんそくキャンプ」というものがありまして、僕は小学校4年、5年と通算3回参加しました。

 「ひょっとすると僕と同じように体育が苦手な子がたくさんいるんじゃないか?」

 と思って出かけると、意外にも体育が得意な人が多くて、僕は落ち込みました。

 しかし、このキャンプで人生で初めてソフトボールというものを教えてもらい、プレーもして「面白い!」と感じました。野球好きの原点です。

 小学校4年の夏の喘息キャンプから帰ってきた後、父と毎朝近所の公園を走りました。

 効果てきめんで、2学期になると短距離走が早くなっていました。

 今まで運動会の徒競争ではびりしか取ったことがない僕が2位になれました。

 「努力・・・というか、練習すれば足は速くなる!」

 ということを知った僕は自分のことながら衝撃を受けました。

 翌年の運動会では人生で初めて1位も取りました。

 近所の人がびっくりしていました。

 中学に入ると、友達と一緒にバスケットボール部に入ろうと思いましたが、母が「喘息が治っていない!」と大反対したので部活はしませんでした。

 すると、体育の時間、自分がどんどん足が遅くなっていくことに気づきました。

 いや・・・周りのみんなが毎日部活で何かしら走っているので、みんなの「伸び」についていけなかったのです。

 中学2年の終わりだったか・・・体育の時間に長距離を走っても喘息の発作が出ないことに気づき、喘息が治ったことを知った僕は高校でフェンシング部に入りました。

 高校の部活が終わった後は、特にスポーツをすることもなかったのですが、高校3年間でつけた基礎体力と部活の思い出は自分を支えてくれました。

 そして社会人になってから草野球、フットサルを始め、一時期はヨガのレッスンにも通いました。

 今でもフットサルを続けています。

 思えば、「体育が苦手」というコンプレックスとの戦いが僕の人生だった気がします。

 作家の三島由紀夫さんが大人になってからボディービルや剣道等を愛好された逸話を知り、「すごくよく分かる!」と思ったことがあります。

 もしも、少年時代に喘息を患わなかったら、違う人生を歩んだと思います。

 性格も違ったと思います。

 ただ、そうだとすれば、今おそらくフットサルをしていないでしょう。

 大人になってからフットサルを始め、本格的にサッカーをしてきた人からフットサルを教えてもらっていることで、かえって自分は大事なことを学べている気がします。

 それが何かはまだうまく表現できませんが、技術の優劣、水準に関係なく、フットサルのプレーには性格が出ると思います。

 フットサルを通じて、一緒にプレーするその人の人柄、そして自分自身が見えてくる不思議。

 毎回、フットサルに行く時は「今日もめちゃ走るのしんどいな」と思いながら出かけるのですが、それでも続けることができているのは上に書いたような面白さ、不思議さを感じているからだと思います…僕の場合は[d223]

 もし、少年時代の自分に時空を超えて声をかけられるのなら「体育が嫌いでもええよ。スポーツ好きになるのは皆それぞれタイミングがあるねん」と言ってあげたいです。

 フットサル、続けていきます。

 

 

 

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