さようなら村田兆治さん
-
こじっく
2022年11月11日 22:40 visibility339
今日、令和4年11月11日、昭和43年から平成2年まで東京オリオンズ・ロッテオリオンズに所属しプロ野球通算215勝を挙げた村田兆治さんが永眠されました。
私が村田さんを知ったのは小学校6年生の時、ファーストフードチェーン店ロッテリアでトレーの上に敷かれたシートに印刷されたロッテオリオンズ選手の紹介を見た時でした。選手の紹介文の最後にクイズがついていて、村田さんには投球フォームに付けられたニックネームが出題されていました。答えは言うまでもなく「マサカリ投法」。
それからスポーツニュースで村田さんが投げている姿を見ました。高く突き上げられた左脚の反動で唐竹割りの如く振り下ろされる右腕。そこから放たれた剛球は弾丸の様です。
しかし、これだけすごい球を投げる村田さんでさえ、当時まだ200勝に到達していないことにプロ野球の厳しさを思いました。
私が村田さんを知ってから2年後の平成元年5月13日、村田さんは200勝を達成されました。本拠地の川崎球場ではなく山形県野球場でした。スポーツニュースで見た映像では、球場は田園地帯の中にあり、雨が降っていたように思います。たくさんのロッテファンに川崎で200勝を祝福された方が華やかなのだと思いますが、日本の原風景の様な緑の中で、五月雨に打たれながらビジターの水色のユニフォームで歓喜に浸る村田さんの姿は美しかった。
翌平成2年が現役最後の年になったけれど、川崎球場での最終戦でシーズン10勝目を完封で上げ、有終の美を飾りました。しかしこの時も雨でした。試合は5回コールドゲーム。
2度の節目のゲームの雨は、天が村田さんの不屈の闘志に涙したと思っています。
村田さん、お疲れ様でした。感動をありがとうございました。しばらくはゆっくりと休んで下さい。
-
navigate_before 前の記事
野球読書日記「プロ野球連続写真大鑑」
2022年11月5日 -
次の記事 navigate_next
野球読書日記「ベースボール英和辞典」
2022年11月12日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件