野球読書日記 映画編 「エンジェルス」

「エンジェルス」。

メジャーリーグのエンジェルスが「カリフォルニア・エンジェルス」を名乗っていた1994年の映画です。

ディズニーが製作したファンタジー映画といえば、こどもの心をがっちり掴む作品の様に思いますが、大人も間違いなく胸をうたれるストーリーです。

 

開幕から敗戦を重ねるエンジェルスに、本物の天使が舞い降りて、チームの熱心なファンの少年を介して勝利の鍵を伝えます。するとチームは躍進し、いよいよホワイト・ソックスと優勝をかけた大一番に挑むという筋書ですが、児童福祉や、キリスト教国らしい信仰の本質とは何かを考えさる要素が絡み、作品に厚みを持たせています。

 

映画の中で天使の介在を知らない選手達から見れば、偶然の産物にしか思えなかった幸運の勝利が自信と選手同士の連帯、忘れかけていた努力を呼び、チームは成長していきます。

 

そして、天使の見える少年に並びこの映画の主人公といえるエンジェルス監督ノックスが、人に信を置き、目の前に起こっている事実を受け入れ、人間一人ひとりの人生に畏敬の念を持つことで優れたリーダーになってゆく過程は感動を呼びます。

 

そして映画の結末では、エンジェルスの快挙以上に素晴らしい出来事が待っているのです。

 

これぞアメリカの良心と呼べる温かい作品です。

 

 

 

 

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