コリンチャンス、１万人サポーター

コリンチャスファンの様子

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Ｊリーグの年間表彰「２０１２Ｊリーグアウォーズ」が３日、横浜市の横浜アリーナで行われ、Ｊ１初Ｖに導いた広島のＦＷ佐藤寿人（３０）が、史上初の個人４冠に輝いた。今季２２得点とゴールを量産し、文句なしで自身初のＭＶＰを受賞。得点王、ベストイレブン、フェアプレー個人賞も手中に収めた。順当なら６日に開幕する「トヨタ　クラブＷ杯」南米代表のコリンチャンスと準決勝（１２日）で対戦するが、ブラジルから１万人の大サポーターが襲来することも判明した。

　コリンチャンスを応援するため、ブラジルから大サポーター軍団が駆けつけることが３日、分かった。来年６月のコンフェデレーションズ杯抽選会を終え、この日、ブラジルから帰国した日本サッカー協会の小倉純二名誉会長（７４）は「向こうの日本大使館では８５００人以上のビザを発給しています。日本行きの飛行機もほとんど満員だそうです」と明かした。

　コリンチャンスはブラジル国内でフラメンゴに次ぐ人気クラブ。ファンの数は人口の１３％、推定３０００万人にも達する全国区のチーム。数十万円かかる渡航費を捻出するため、自家用車や家財を売る人も続出しているという。在日ブラジル人を含めれば１万人以上が観戦に訪れる予定で、広島は開催国でありながら相手サポーターの脅威にさらされる可能性もある。

　コリンチャンスは２日、全国リーグ最終節でサンパウロに１―３で敗れ、全日程を終了。選手団一行は４日未明の飛行機でサンパウロを出発し、１３時間かけて４日夜にドバイ（アラブ首長国連邦）に到着。時差調整をしてから日本へ向かう。移動はトータル２万キロ以上ながら２０００年以来２度目のクラブ世界一へ向け、ホームのような大声援が後押しとなる。

　◆コリンチャンス　１９１０年創立。ホームタウンはサンパウロ。本拠パカエンブー競技場は３万７９５２人収容。ブラジル全国選手権５度、ブラジル杯３度、サンパウロ州選手権２６度の優勝を誇る。チッチ監督（５１）が１０年から指揮を執る。かつてはソクラテス、リバウド、ドゥンガら世界的スターもプレー。クラブ名は創立同時にブラジルに遠征し活躍したイングランドのクラブ「コリンシアンズ」に由来。