カナダの“メジャー禁じ手”にメキシコ激怒
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viva
2013年03月11日 19:17 visibility184
WBC1次ラウンドD組 カナダ10−3メキシコ(2013年3月9日 フェニックス)
大会ルールが史上初の乱闘劇を引き起こした。第3回WBCは9日(日本時間10日)、1次ラウンドC、D組の4試合が米アリゾナ州などで行われ、D組のメキシコ−カナダ戦は故意死球をきっかけに大乱闘が発生し、両チームで計7人が退場。得失点率が順位決定に絡む大会規定と、大リーグで紳士協定とされる作戦面の矛盾点が浮き彫りとなった。メキシコの敗戦により、イタリアの2次ラウンド進出が決定。C組はドミニカ共和国とプエルトリコの2次ラウンド進出が決まった。
優先されるのは球界の不文律か、あるいはチームの勝利か。後味の悪い勝利で2次ラウンド進出へ望みをつないだカナダのアーニー・ウィット監督は「普通の試合ならば、あんなバントはしない。(順位決定の)ルールがあるから起きたこと。常に0−0のような状態で試合をしなければならなかった」と説明。敗退が決まったメキシコのリック・レンテリア監督も「選手は興奮して自分を見失った」と釈明した。
問題のシーンは九回。6点リードで迎えたカナダの攻撃だった。先頭打者ロビンソンが初球に三塁へバント安打。メジャーでは大量得点差の状況では禁じ手で、メキシコ三塁手のクルーズが投手のレオンに報復を指示。2球続けて体スレスレに投じられたところで球審が両軍へ警告を与えたが、直後の3球目、打席に立ったトソニの背中に直撃した。
トソニが投手へにじり寄ったのを号砲に、両ベンチから選手たちがグラウンドに入り乱れた。至る所で殴る蹴るの乱闘に発展し、レオン、トソニを含む計7人が退場となった。スタンドで興奮したメキシコファンがグラウンドに投げ込んだペットボトルが、カナダの投手コーチの顔に直撃するアクシデントもあった。
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