シアトルマリナーズ公式戦観戦記2

マリナーズvsロイヤルズ戦観戦記　2005/08/15(Mon)〜08/19(Fri)

いよいよ、2005年8月15日午後、成田発NW便でシアトルへ!!

今回の現地観戦は夏まっさかりの8月、ちょうどシアトル到着日がロイヤルズとの3連戦初日でした。球場観戦するのは3連戦のうち第2戦（ナイトゲーム）と第3戦（デイゲーム）。前回のシアトル観戦時（2003年5月）はイチローは3安打でしたので、今回もそのように、いえそれ以上になることを祈りつつ、心は早くもシアトルへ向かいます。

今回は、まず到着日にはシアトルの町をたっぷり散策。本当に美しくてすがすがしい町で、人々もフレンドリー。「野球の町」が実感できました。シアトル・タコマ空港の入管でも、泊まったホテルの売店の店員さんにも、さらに町中で見知らぬ人からも、試合の様子やスコアなど聞かれちゃいました。マリナーズって、シアトル市民に本当に愛されているんですねぇ。

初日第1戦はナイトゲームで、この日はホテルでのTV観戦でしたが、ここではさいさき良くマリナーズが11対3で圧勝、しかもイチローはマルチでホームランもあり、と最高の試合運び。わーいわーいと狂喜乱舞でした。現地は、快晴なのにさわやかな風で非常にコンディションも良く、こんなきれいで抜群の気候の町なら、イチローもシアトルを離れたくないだろうな〜と納得。ロイヤルズが15連敗中とはいえ、マリナーズも手を抜けるほど強くないので、油断せずに行け〜!!、とばかりに気持ちはどんどん熱くなりました。

ところが、翌日は朝から超低気温。ビックリするほど寒い!!　午前中にスタジアムのバックステージツアーに参加するため、ダウンタウンのホテルからセーフコまで歩いて行ったんですが、日本でいうと10月中旬から下旬ぐらいの感じでした。半袖Tシャツの上に長袖のカーディガンを羽織って行ったんですが、とても足りずに、イチローTシャツとマリナーズスタジャン等々をチームストアで購入。夜になっても曇りのまま気温も上がらず、寒暖の差がこれほど激しいとなれば、プレイする選手たちも本当に体調管理が大変だなあ、と実感しました。あとで確認したところ、第1戦と第3戦の28℃に比べて第2戦は18℃、と10℃も違ったようです。

第2戦もナイトゲームでしたが、ゲーム開始時には晴れて屋根も全開、夕暮れから星空に変わるまでの変化も楽しみながら観戦できるなあ、と風景に浸る間もなくイチローが第1打席でいきなりクリーンヒット!!　目の前で見るヒットはすごい!!　テレビ観戦とは見るアングルが違うので、打球のスピードと距離には驚きました。勝負は前半シーソーゲームで同点が続いていましたが、4対3と何とか1点差で逃げ切り、球場も大歓声!!　イチローもマルチ＆盗塁＆得点!!　念願のイチロールも食べたし、試合には勝ったし、本当に寒さを吹き飛ばす熱戦で、シアトルのマリナーズファンも大喜びでした。

前回行った時も感じたのですが、メジャーの球場って本当に野球好きな人が野球観戦を楽しみにして来ているので、一緒に見ていても気持ちいいんですよね。東京ドームとかで見る日本のプロ野球試合とは段違い。スポーツの種類が違うのではないかとさえ思えてしまうほどです。一度行けばこの雰囲気についついはまってしまうのは、私だけではないでしょう。

第3戦はデイゲーム、当初降雨の予報だったためかセーフコの屋根が閉まっていたので、「おお〜っ、閉まっているところを初めて見た〜」と喜んでいたら、屋根の隙間から見える太陽の光が徐々に強くなっていき、ついに屋根が開けられることに。少しずつスライドしていく様子に、「おお〜っ、開いていくところも初めてだ〜」といちいち感動してました。

イチローは残念ながら第3打席までヒットがなく、2塁アウトの間に1塁に残るのみ。そこで目立ったのがピッチャーからの執拗なまでの牽制球。「しつこ〜い」と思わず叫んでしまうほどの牽制にイチローの背中も「何でだよー」と言っているように見えました。結局最後には牽制死してしまったんだけど、あれはピッチャーにとって、よほどイチローの出塁がイヤだったんだろうと思います。他の人にはあそこまでしていなかったもん、ぷんぷんっ。

イチローは第4打席に美しい適時2塁打！　嬉しい!!　と思いきや、このヒットでお役ご免となり、次の守備にはストロングがライトへ・・・。大差がついていたからいいようなものの、8回裏、スピージオは併殺打で攻撃の切り上げ役になり、逆にソーントンは9回表の乱調で試合の長引かせ役になってしまい、どうにもすっきりしない幕切れとなりました〜。最後の4点は余分だ〜!!　本来11対1で勝てたはずなのに〜・・・。まあ11対5で勝ったから良しとしよう!!

いや〜、マリナーズ良かったぁ〜。本当にすごかったぁ〜。もちろんイチローもカッコ良かったぁ〜。天気にも恵まれて、席も1階116ブロック前から13番目と114ブロックの前から7番目。ライト側ファウルフライかなんか上がろうものならイチローが飛び込んで来そうないい席に恵まれ、さらに3連戦いずれもマリナーズの快勝で、かなり気持ち良く帰途につけました。私がナマ観戦した場合の勝率10割はいまだ崩れておりません!!　・・・とはいっても、今回は相手が弱過ぎ?!

というわけで、大興奮の余韻もさめやらぬ昼下がり、まだ明るいうちに試合の終わったセーフコを後にして、ダウンタウンへ。海沿いの公園「Myrtle Edwards Park」内にある約2kmのジョギングコースで、エリオット湾に沈む夕日を眺めながらゆっくりとジョギングし、心地よい汗を流しました。晴れていれば遠くにレーニエ山やオリンピック山脈も望めるすばらしい公園で、シアトル市民の憩いの場所となっているようです。

帰国時にシアトル・タコマ空港で、最終搭乗ゲート脇にあるレストランのうどんを食べたのですが、あれはいただけませんねぇ。もし時間とお金と心に余裕があれば、味わってみてもいいかもしれませんが・・・、体調は保証しません!!

まだまだお伝えしたいことはいっぱいあったんですが、書ききれませんでした。あとは皆さまが実際にシアトルに観戦に行かれた時に、それぞれに感じていただければ嬉しいです。