幻の女性騎手　北島希望

2年前、浦和競馬場で女性騎手がデビューしました。北島希望(きたじまのぞみ)騎手。

ちょっとだけ捕捉しますと、浦和競馬は大井、川崎、船橋と南関東競馬を形成しております。全国の地方競馬の中でも、南関東は賞金が一番高く、騎手の所属人数もかなりいます(100人くらい？)。

なので新人騎手が活躍するにはなかなか大変なのです。

そんな中2020年4月にデビューした北島騎手。新人騎手と女性騎手の斤量減を生かし、強気の先行策が目立ちました。

2ヶ月半ほどで13勝を挙げます。

ところがその後、彼女はレースに出なくなります。病気療養のためだとか。

詳しい事情はどこを調べても出てこず。

それでも昨年の騎手免許更新はしていました。

それから一年、今年は騎手免許を更新しなかったようです。つまりは引退するということ。非常に残念です。

あるレースを見ていて、南関のトップジョッキーが乗っている馬にスタートから競りかけていき「こりゃ怒られるんじゃないの～？」なんて思ったりもしましたが、それだけ度胸のある騎乗で強烈な印象を残してくれました。

未だに病気の詳細などは公表されていません。いや、公表しないことが彼女のためなのかも知れないですけど。

まだ二十歳の若者。とにかく病気を早く治し、第二の人生に突き進んでほしいと願うばかりです。