松田直樹のこと
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ブダペスト二郎
2011年08月05日 23:53 visibility96
どうもこの一週間咳が止まらない。
ワタシの好きな松田直樹が急逝した。
例えばオーロラさんやブレーメさんなど、私よりずっと詳しい人間に語らせたら
尽きない話ではあるだろうけれど、彼は日本人DFの夢であったと
この10年15年くらいのスパンで考えればいえるのだろうと思う。
鈴木秀人や坪井ほどではないけれどスピードもあり、
中澤ほどではないが高さもあり、
森岡や田中誠や、宮本ほどではないけれど守備のセンスがあり、
闘莉王ほどではないが攻めあがる意欲と技術があり、
負けん気と意地と可愛げがあった。
若いDFが出てくると、松田に比べて才能があるかを見てしまう自分がいる。
可愛げについてはマリノスのサポーター、あるいは日本代表を追い続けた人なら分かってくれると思う。ワタシは主にTVで観ていただけだが、
気の強いファイターと思われている松田だけれど、
そして実際そうなのだけれど、
それが発揮しにくいようなシチュエイションでは、ビビりながら、自身と周りを鼓舞してプレイしていた印象が強い。
モチベーションが低いからうまくいってないように見えるところもあったし、
報道されたように日本代表で使われないからとチームに帰ってきてしまったこともあった。
同じDFとしては、恐らく現時点では近現代の日本人DFでは最も偉大な中澤に比べ、
誰からも認められるプレイ振りではなかっただろうし、
誰からも愛されるというような人間でもなかっただろう。
それでも、松田直樹のように熱を持って愛されるというのは
もしかしたら中澤にしても降参するくらいのものではないだろうか。
ワシントンにけちょんけちょんにされているところも、
エメルソンを子供扱いしているところも、
同じ松田直樹のプレイであった。
ズィーコと衝突し、その後日本代表から呼ばれなくなった。
バカとしか言い様がない。
2006年、彼が代表に選ばれていないことは(闘莉王も)、私にとって、
納得のいかないことであった。
最後までサッカーバカであった。
ピッチで死ねたら本望、などというのは比喩であって、
生涯現役というのも比喩である。
わざわざそれが比喩であると言っても、
それを地でいってしまうサッカーバカ、松田直樹であった。
サッカーにささげた彼の人生が幸せかどうかは私の知るところではない。
ただ、TVばかりであるけれど、彼が19歳ぐらい、アトランタオリンピックの頃から
彼のプレイをちょいちょい観て、
熱狂してきた私は、松田直樹のプレイと出会えて幸せだった。
謹んで松田直樹選手のご冥福をお祈りいたします。
また残されたご家族にお悔やみ申し上げます。
彼についての日記を書いてくれた、親愛なる皆様にもありがとうボタン!
ラボーラの広告で出てる、カルバンクラインの下着が気になってる皆様にも同感ですボタン!
そして、いきなり関係ないけれど、私の大好きな友人夫妻に新しい命が生まれたことにおめでとうボタン!
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- 事務局に通報しました。
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