日本vsコートジボワール

何人もの主力を欠き、監督は代わったばかり、パラグアイとのゲームから
中1日(2日?かも)、という状態のコートジボワールに対し、
岡田監督になってから初めて海外組が合流した日本。
キリンカップの前から報道されていたように、
日本は前からの守備、とりわけボールを失ってからすぐにプレスをかけて
囲い込むというのが、1つのポイントであった。

先制点は今野から右サイドに出したスルーパスをフリーで受けた長谷部、クロスを阻止しようとする相手をわずかに越える、スピードのあるボールを出し、ニアでつぶれた大久保がDFを引き連れ、教科書どおりに大久保と入れ違いにファー(というよりゴール正面)へ流れた玉田が滑りながら左足でダイレクトボレー、美しい連動性のある攻撃だった。

ただ、先制してからは自分たちのミス絡みのボールロストが多かったこともあり、徐々に走れなくなってゆく。時折ワンタッチプレイの連続でチャンス“めいた”ものは作るけれども、シュートに至るシーンはほとんどなかった。
前からずっとプレスをかけ続けるのが難しいからこそ、
マイボールを大切に扱わなければならない。
ラスタマンさんが観戦記http://soccersns.jp/member/1625/match/7616/
で大久保に対して指摘されていたことは重要だろう。
また、ボールをミスで失うのであってみれば、いくら攻撃から守備への切り替えを重要視しても、ボールロストが続いたり、こぼれ球を拾われたりしていれば、徐々にチームの重心は下がってゆかざるを得ない。
スピードのある攻撃と、ボールを大事にした攻撃とをうまく使い分けられるチームにしてゆくのはなかなかに難しい。
どちらもシュートまでゆくように、となるとさらに道程は遠山の金さん。

以下個人採点
GK楢崎6.5 ドゥンビアのシュートに触れ、難を逃れたシーンやCKにしっかりと触り、軌道を逸らしたシーンなどが良かった。
DF駒野5.5 流れがよいうちにもう少しアグレッシブにいって欲しい場面もあったが、ミスも多かった。
中澤6.5 闘莉王との久しぶりのコンビは良かった。
闘莉王6.5 前半左サイドを駆け上がってチャンスを演出。相手の攻撃も良く跳ね返した。
長友7 ややミスっぽい場面があってもそれを取り返してしまうスピードは魅力だ。Jでのフッキ、そしてこのゲームではエブエと、スピードやパワーでやりあえる日本人というのは貴重だろう。上々の代表デビュウ。
MF松井6 ポイントポイントで技術を見せ、アクセントにはなったけれども、彼にはそれ以上の仕事を求める。
長谷部6 ミスがいくつもあったが競り合いなどを信頼してみていられる。レギュラー候補に名乗りを上げたか。
今野5.5 長谷部に出したパスは秀逸。ミスがあったのは頂けない。
遠藤5.5 ゲームのコントロールというタスクを考えるとキビシめに。彼自身はボールを落ち着かせることもある程度出来ていたが。
FW大久保6 よく守備もこなしたがやはりまだプレイが「軽い」ことがままある。ファウルをもらうプレイは良かった。
玉田6.5 相手DFとボランチの間にうまく入り込み、キレのある動きを見せた。ナイスゴールゴ13。

交代選手
香川5 厳しいが流れも良くなく、クロス一つだけ。守備に追われるとフィジカルはまだ通用しなかった。
矢野6 一度相手DFを引きずるようなドリブルで沸かせ、ポテンシャルを垣間見せた。

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