日本代表 vs ウズベキスタン代表

ワールドカップの最終予選、ホームでの引き分けというのは
痛い結果といってよいだろう。
アウェイでの戦いは悉く厳しい事が予想されるから
ホームでは勝ち点３を得たい所であったけれど、
勝ち点１というのはちと寂しいか。

日本のスタメンは
ＧＫに楢崎、ＤＦが右から内田、中澤、闘莉王、阿部。ＭＦは右から俊輔、長谷部、遠藤、香川、ＦＷは大久保と玉田。
まず思ったのが、実況が語っていた、ゲーム前に水を撒いていたというところについて。テストマッチのＵＡＥ戦でもやっていたようだが、ボールの走りのよさに加えて、開始直後に滑る選手も何人かいたが、工夫をしようとして自滅的なことになるのは、悲嘆に暮れることすらアホらしい。
次に岡田がゲーム後のインタビューで答えていた、
ウズベキスタンが思ったよりも（今までのゲームより）プレッシャーをかけてきた事でやや慌ててしまった、というところ。
勿論日本らしいストロングポイントを活かしたゲーム運び（細かいパスワークだとか）が出来ればよいけれど、相手が予想よりもプレスをかけてきたなら「いなす」様な事は流れを見てやらなければならない。

ゲームの立ち上がりから、日本はバックラインから中盤にかけてのパス回しでミスが目立ち、うまくボールを回すことが出来ない。闘莉王のクリアミスから日本の左サイドを破られ、グラウンダーのクロスをきっちりと詰められて先制を許す。やきもきした展開が続く中、左のほうにポジションを移動した俊輔からファーサイドに流れたクロスを、懸命に大久保が折り返し、詰めた玉田が同点ゴールを決めた。
後半になってからも一進0.5進の展開で日本は勝ち越しゴールをあげることが出来ず、岡崎、稲本、興梠と交代選手を投入するも、引き分けのままゲームは終了した。

以下個人採点
ＧＫ楢崎５．５　ややキックがぶれるシーンが1回（多分1回）。ゴールされたシーンは厳しかった。
ＤＦ内田６　多くのチャンスに絡んだのは良かった。前半ペナルティボックスに進入してボールを貰い、ゴールを狙える所から、香川にパスを出してオフサイドになってしまった場面はやはり悔しい。
中澤６　良く耐えてはいたけれど、かつて程の強さ、動きはなかった。
闘莉王５　ヘディングの迫力などは相当あったし、右サイドへのフィードなども良かったけれど、失点につながったシーンは痛かった。
阿部５．５　前半はうまく流れに乗れず。後半アタックするプレスを積極的にかけられるようになった。
ＭＦ俊輔６　唯一のゴールと幾度かのチャンスは演出。
長谷部６．５　前半立ち上がりバタバタとするシーンはあったがゲームを通して良く走り、効果的なプレイを見せた。
遠藤６　ゲームをコントロールするまでは至らなかった。
香川５　幾度か惜しい走りこみは見せたが、決定的なシーンは作れず。得意のドリブルは全くの不発。
ＦＷ玉田６　貴重なゴールをあげたがパスミスもあった。
大久保６　貴重なアシストもあったが・・・。

交代選手
岡崎５．５　玉田のミドルを導いたポストプレイなどは良かったが、他の選手と動きがかぶることもあった。
稲本５．５　特に目立つシーンはなかった。守備では後手を踏まざるを得ない展開。
興梠は略。

以前にも日本代表について同じ事を書いたような気もするけれど、
私が全く気に食わないのは（勿論勝ち点３を得られなかったこともそうだけれど、完全に悲観的になることもない）マイボールのスローインを相手に簡単に
渡してしまう場面が散見されることだ。抜ければビッグチャンスという所で奪われるリスクを賭けるのは良いけれど、味方と息が合わず、あるいは大事に集中せずマイボールだったものが相手のボールになってしまうのは頂けない。
この観戦記の最初の方に挙げた2点と共に、「ナイーヴ」過ぎるように見えるのは私だけなのだろうか。